極悪学院ブラックアカデミー

班長

序文

「考えてみると世間の大部分の人はわるくなる事を奨励していると思う、わるくならなければ社会には成功しないものと考えているらしい、(中略)いっそ思い切って学校で嘘をつく方法とか、人を信じない術とか、人をのせる策を教授する方が、世の為にも当人の為にもなるだろう」

夏目漱石『坊ちゃん』より



私の名前はゴーシュ、今年で三〇歳になる男である。

社会に放出されてから、このかた、陸軍の兵士だったり、日雇いの人足だったりした。

以上のような経験を通して今現在、何を生業にしているかというと、とある寄宿学校で教鞭を執っている。担当教科は音楽だ。

私が何やらもったいぶった文章を書こうと思いたった理由は二つある。

まず一つ目は書くことによって自分の思考を整理したいということだ。

というのも最近、様々なことがあり、頭の中がとっ散らかっているからである。

そして、もう一つはこの文章をとおして誰かと繋がり、できることなら役に立ちたいと思ったからである。

どういう風に役に立つかは定かではないが、読んでくれた方が得したような気になってくれたら、私も幸いである。

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