気付いた時にはもう遅い

父親と娘が喧嘩するところから始まって、娘が部屋に閉じこもってしまいます。しかし、父親は外出をしなくてはならなかったので、娘にしっかり向き合うことなく、家から出て行ってしまうのです。娘が父親に対して思っている感情や、この2人の背景などから、この親子に感情を動かされる人も多いと思います。

小説のつくりとしては前半部分と後半が対のような構成になっており、前半で分からなかったことが後半で分かるようになっているのですが、前半を読んでいる時点でなんだか違和感があり、それに少しずつ少しずつ恐怖が煽られるようになっています。

その違和感などはご自身の目で確かめてもらいたいと思います。面白くて、怖い物語になっているので是非読んでみてください。

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