村脱出を決めた彼女の末路は、恐ろしくも悲しいものでした。

雨宮村。
ここでは、小学生のときに婚約者が決められる。

これだけ聞くと、昔じみた封鎖的な印象があるかもしれませんが、実はそうでない。

本作のヒロインも村の風習に同じく、婚約者を決められる。彼は非の打ち所の無い男性でした。
しかし、彼女はとある一件から、村からの脱出を計画します。

その計画の行く末と、とある一件の真相に対してのミステリー要素に惹き付けられつつ、物語全体に漂う緊張感もあって、短編ながらすらすらと読んでいました。

真相には驚かされました。
冒頭でヒロインが語った「お化けや殺人鬼ならよかった」という言葉にも頷けます。

皆様もぜひ、お読みになられてくださいね。

※この度は「お化け企画⑥」にご参加くださり、ありがとうございます。