第十三殺生電白虎と死黒獅子の生統括と死統率!
港区私立骸ヶ原学園には上級生と下級生が師弟関係を結び、上級生が下級生を鍛える、時にそれを実戦に代わりに投入する事がある。
固まった土の塊が相手に向かっていく。
それを乱暴な両手の拳による連続攻撃により次々に砕いていく。
「先輩!もっと!もっと固いのを!」
砕きながらそう言う女は頭に赤い鉢巻を巻いていて服装も赤いジャージ上下である。
「いえ………貴女の力が鈍ってないなら今はそれでいいわ、貴女に外部特訓を命ずるわ、あの、勝田咲を今すぐ撲殺して来なさい」
「らじゃッス!」
笑顔の格闘女子、その笑顔は対決した後もそれからも崩れない、ただの一度だけ以外。
そのまま学園の外に駆け出していく、その女の前に三人の女が待ち構えていた。
「あら、貴女も勝田咲を殺しに行くの?」
「誰ッスか?」
「「「私達は
髑髏の模様のある長女のゴシックドレス、次女の黒い和服、末っ子のへそだしルックの黒いシャツにも髑髏の模様、それぞれが髑髏の模様あるファッションをしている三姉妹。
「雑魚モブキャラッスね!!!」
「「「はぁ?」」」
「だって三人衆とか序盤噛ませ犬ポジションじゃないッスか!」
「「「言わせておけば!」」」
「やるんスか?」
「「「いえ、貴女を助けようと思いましてね、貴女だけでは勝田咲は倒せない」」」
「その三人いっぺんに喋るの何スカ?」
「「「私達は三人で一人!これぞ三位一体!貴女は一人!つまり弱いのです!」」」
「群れてる方が弱いと思うんスけど」
「「「孤独が好きなの?」」」
「女がキャーキャーと偽った笑顔でヘラヘラとか、たまにメンヘラするの腹立つッス」
「「「強いと強がりは違うわよ」」」
「さっきから何が言いたいんスか?なんたら毒三姉妹?」
「「「簡単よ、まずは情報収集と連合を組むのよ、男一人に複数の女達、それはかつて男達が私達にしていった蛮行、そのやり口を今では私達は真似することが出来るの」」」
「………勧誘ッスか?」
「「「そうなるわね」」」
「私の軍門に降る!ってなら良いッスよ」
「「「そうはならないわ、貴女は彼女には勝てない、我等が主には勝てない」」」
「私が誰だか分からないようッスね」
「「「名前すら知らないわね」」」
「なら教えてあげるッスよ!
「むぐっ!」
「何スカ?人間の盾ッスか?」
「「「そうなるわね、三女が駄目になれば次女、次女が駄目になれば三女というループになるこうなるのは私達が不死身だからよ、だから長女には決して攻撃は通らない」」」
「なら三人同時に攻撃すればいいだけ!」
「「「三人同時攻撃もあるわよ!」」」
「今よ!姉さん達!」
三女がいつの間にか
「何するんスか!」
瞬間移動、それが三女の能力だ、なら他の二人の能力は何だ?
次女は右手を影で
腸が回転しながらねじられていく。
「ゴバァァッ!」
「ゴボエェッ!」
黒いにドリル刺された二人は吐血した。
そこを長女がいつの間にか召喚したらしい存在、大きな黒い塊、ダイダラボッチと呼ばれる存在だろう、その腕が横に薙ぎ払われた。
三人はそのまま殴り飛ばされたのだった。
後ろに肘打ち、前方に前蹴りをして後ろの三女と前の次女を剥がした後、四人目の姉妹がいる事に気づいてしまった。
横に飛んでいく彼女の先に女がいた、黒いセーラー服をして彼女の影は三つに分かれて伸びていて、それが縮み、一つの影に溶け込んだ後、先程の
「影そのものを人間の形にするんスか」
「いいえ違うわ、影の世界とは死の世界、つまり影を操ることは死を操ること、そして自分の影を相手に付与すれば擬似的な魂が創造できる、それにより死者を蘇生できる」
影からその三人以外の女が現れていく。
「貴女も私の
「嫌ッス!!!!」
ゾンビ、それは映画やゲームとかではよく見られるが元々は薬物により自我を消失した人間を洗脳して操られる者達の事である、早すぎた埋葬という言葉がある通り、昔の死亡の確認は医療が未発達なため不備な事が多い、彼女の技は早すぎた埋葬そのものだろう、早めに殺して、早めに自分の者とする、それにマインドコントロールを感じなくもない。
そして彼女は魔神鳥の魔素により、覚醒した能力は電磁波の威力を上げてしまい、電気を放つこと、それもとてつもない電力なのである、肉体活性化、血管の中の細胞、筋肉細胞、それにより全身が放電した彼女は超越した膂力による脚からは超高速移動と腕からは必殺のパンチが放てる。
ゾンビ達を一方的に殴り飛ばしていく。
「早く!私に
「いや、それはお前がって話ッスよ」
影を操り死を操った冥王女、彼女の頭を捕まれてそこに電磁波を流されてしまったのだった、それは
「オオッ!ガアアアアアアアアアッッ!」
百骸九竅の解説 、『百骸』、多数の骨、『九竅』は両眼・両耳・両鼻孔・口・前陰・後陰、全身の骨が痺れ、全身の穴から体液、涙、鼻水、嗚咽、嘔吐、失禁、愛液噴出、耳からはなんか変な液体なのが流れ出た。
「はい、終了ッス、お前の名前は?」
「私は
「あー、留学生ッスか、鈍りが感じられないぐらいのペラペラは尊敬するッスよ」
魔都戦線--ウィキッド・キッド-- 飛瀬川吉三郎 @hisekawa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。魔都戦線--ウィキッド・キッド--の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます