愛さえあれば、世界だって越えられる!
- ★★★ Excellent!!!
幼馴染であり、地獄のようないじめから救ってくれたかみさまのような存在である少年に恋心を抱く、そんな主人公の視点で物語は進みます。
いじめに遭う主人公の日常描写があまりにもリアルで、思わず目を背けたくなるほど。だからこそ、内気な主人公の悲しみや絶望、そして闇から救い出してくれた幼馴染が主人公ちゃんにとってどれほど光に満ちた存在であるかをこれでもかと感じさせます。
そしてある日、事態は一変します。突如として行方不明になってしまった彼を見つけるため、主人公は友人たちと協力して捜索を開始。そこから物語は思いもよらない方向へ……
一筋縄ではいかない困難に、主人公たちが果敢に立ち向かう姿は感動ものです。この物語の主軸は間違いなく「愛」なのですが、主人公や周りの人達の成長物語でもあり、戦いの物語でもあります。誰も彼もが胸の内に想いを秘めていて、変わろうとしているのです。どの登場人物も個性が活きていて、とても楽しく読めました。
あなたのかみさまも、きっといます。