僕が恋をしたのは、超天才錬金術師の先輩でした。
- ★★★ Excellent!!!
この短い中に、この構成力。それでいて、とても読みやすいし、面白い。
超天才錬金術師の先輩は、赤点の主人公のために補講をしてくれていた。そんな先輩は組織のために、「人間関係の実験」を行っていた。しかし、先輩の辛い過去を知っていた主人公は、先輩をデートに誘いだす。しかも、組織に対してふざけているような言葉まで、投げつける。そんな主人公に先輩は笑う。
しかし組織がそんな先輩の「自由行動」を許すはずもなく、主人公と先輩は組織の連中に追われる羽目になる。天才ぶりを発揮して、先輩は道なき道に風穴を通して前に進む。そして最後には、意外な事実が判明する。
あの霧雨の中、大事な人を失って佇んでいたのは、確かに貴女でした。
だから、こんな実験なんて、貴女がやるようなものではない。
僕は、確かにそう思ったんだ。
お題ともマッチした、素敵な作品でした。
是非、御一読ください。