ボンド・ビヨンド ~制作編~
誘宵
000 これ、そのものの話。
「カードゲームを作る」
「カードゲームですか」
紗愛
「ボンド・ビヨンドのルールを整備する」
臨
「ルールもなにも、なんにもないでしょ。フレーバーテキスト(?)しかないじゃないですか」
紗愛
「だから、ちゃんとしたカードゲームものとして書けるようにルールというか仕様をいろいろ整備するの。その必要があるでしょ?」
臨
「そうですね」
紗愛
「というわけで、まずはデッキの枚数。50枚」
臨
「多くないですか!?」
紗愛
「紙でやろうとは考えていないわ。データでやるから」
臨
「なら、いいのかなぁ……」
紗愛
「そして、同じカードは……何枚でも入れていい!」
臨
「ルール壊れる!」
紗愛
「その代わり、ルールとして『同じカードは一度使ったら次の自分のターンまで使用できない』ってことにするわ」
臨
「すると、どうなります?」
紗愛
「つまり、あるカードAで攻撃したり効果を使ったりしたら、返しのターンはAで防御できないし、効果も使えないってことになるわね」
臨
「てことは、攻撃用の25枚と防御用の25枚の50枚でデッキを組めばいいってことになりませんか?」
紗愛
「ぬかりないわ。カード一枚一枚に『このカードはデッキに何枚まで入れられるか』を設定するもの。まあ、そういう『カードが2種類だけのデッキ』を組んで遊べるようにするのもありじゃないかしら。ネタにはなる」
臨
「なんだか、結局ほとんどのカードが『3枚制限』とか『4枚制限』とか書かれている未来が見えますね」
紗愛
「それもいいんじゃないかしら」
臨
「いいのかなぁ……」
紗愛
「テーマとして『ハイランダー』を用意できるわね」
臨
「そうですね」
紗愛
「そうそう、全体的なゲームのモチーフなんだけど」
臨
「はいはい」
紗愛
「『会話』をモチーフにするわ」
臨
「そのこころは?」
紗愛
「相手がなにかをしたら、それに対して自分もなにかをする。それに対して相手もなにかする。それに対して……を繰り返す。つまり『リアクション』よ。いい感じにリアクションをすることでゲームを有利に進める」
臨
「その『いい感じに』って、ふわっとしてますね」
紗愛
「ふわっとするでしょ、ここは。この辺は実際にやったり書いたりしないとわからないでしょうねー……」
臨
「ふわっふわじゃないですか」
紗愛
「着地点がないからふわっふわだわ。フィールドの話とか、カードの種類の話とかをしながら着地点を探しましょう。次回はそれで」
臨
「はい。続きます」
ボンド・ビヨンド ~制作編~ 誘宵 @13izayoi41
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