それは淡々と迫り来る

何が起きているのかは分かるけれど、何が起こっているのか分からない。そんな不条理が、まるで死と同じように。淡々と、着実に迫って来る。そうして、私たちの首筋に触れた。
なんて事のない日々だった筈です。いつもと同じように起きて、朝食を平らげ、代わり映えのない服で学校へ向かうような。それでも日常の綻びがどこかにあって、その隙間から、非日常がこちらをじっと見つめている。
重苦しい夏の、じっとりとした空気を、是非楽しんでいってください。