第33話 あとがき
私はこの子の闘病記を書くことがはたしてよいものかどうか正直迷いました。
理由は「今現在もつらい病気と闘っている」とか「ついに施しようがない状態になった」とかであればまだしも、ほとんど完治した事を書くことは、自分たちだけのラッキーを見せびらかす事にしかならないのではないかと考えたからです。
しかし一方で「これほどの状態からでも、回復した」という実例を示す事は決してそのような形に受けとめられないであろうという結論に達しました。
この本を書くことにより、全国の同じ症状の子供さんをもつご両親のかたたちに、自信と希望がもてていただければこれほどの感激はありません。
ちょうど西宮の「はるかちゃん」がわたしたちにそうしてくれたように・・・・
長男の死亡宣告 胡志明(ホーチミン) @misumaru
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