妖精と守りの魔法

白宮 御伽

守りの魔法

主人公「ここは、どこ……?」


???「ここは、妖精界……。別名『夢の国』と呼ばれているわ」


主人公「ゆ、夢の国!?」


???「そう、貴方に頼みがあるの」


主人公「頼みって……?」


???「この、ペンダントを……」


主人公「あっ、ペンダントが……」



ペンダントが、落ちちゃった……。


主人公「あー、遅刻遅刻―!」

あたし、主人公!どこにでもいる普通の中学2年生!

特技は重量挙げ!(150kg)


主人公「今日も日課の懸垂300回とプロテイン一気飲みしてたら遅くなっちゃったー☆」

ここの曲がり角を曲がれば学校まで近道できるの☆

よーし、いっくよー!

主人公『フンっ!』


目の前にある壁を鉄拳で粉砕!

ほら、近道☆


主人公「あと10分……。余裕だね☆」

人の家の庭を走りながら、学校まで向かっていると……。


ドンっ!


壊した壁の向こうで何かとごっつんこしちゃったの~(泣)


主人公「いったーい……もう、なんなのー?(怒)」


通り魔「カミキンニク……タベテ……キンニクムキムキ……」

きゃぁっ!この人、わたしを食べようとしてるのー!?

わたし、人生最大のピンチ―!(泣)


主人公「な、なにか、武器はないの!?」

ガサガサと周囲を漁っていると、何かを見つけたの!

これ、これは……。


主人公「あさ、夢で見たペンダント!?」


でも、なんでこれが落ちてるんだろう……?

でも、いまはこんなこと言ってる場合じゃない!


主人公「これを投げつければ通り魔は塵になるはず!」

そう思って私は投げようとしたの!

そしたら、どこからか声が!


???「それ以上はいけない !」

主人公「だ、誰!?」

あたしの目の前にはかわいらしい妖精さん!(35歳・♂)

この筋肉の張り具合、相当なマッチョね!


妖精「私は夢の国の『まっちょ・へる・です・ぱーく』から来た妖精なの!(裏声)」

主人公「よ、妖精!?」

わー、あたし、妖精に会ったの初めて!


妖精「そのペンダントは守る力を持ってるの!それは守りに入ると真価を発揮するの!(裏声)」

主人公「で、でも……」


通り魔「ごぎゃぁぁっ!」


主人公「四の五の言ってられない!行くよ!」


妖精「OK!(イケボ)」


~10分後~


通り魔「ぐ、ぐあぁぁぁ……」(逃走)

妖精「ふん、雑魚が(超渋い声)」

主人公「なんかいった?」

妖精「なんでもないなのー☆☆☆(裏声)」


妖精「ねぇ、そのペンダント返してほしいんだけd……」

主人公「ねぇ、このペンダント持ってていい?」

妖精「駄目だよ!それは大事な……」


主人公「ふんっ!」(がれき片手でグシャァ)

妖精「……!」

主人公「持ってていい?」

妖精「う、うん!持ってていいなの!」(裏声)


こうして、あたしのあわただしい一日が始まったの!

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妖精と守りの魔法 白宮 御伽 @siromiyaotogi

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