行き倒れの少女を拾ったと思ったら未来の魔王だった

作者 黒鉛

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★★★ Excellent!!!

テンポはややスローな印象で、物語の進行にどんどん引き込まれる。とくにヒロインの可愛さが魅力的。展開を牽引する構成力の高さも素晴らしい。
ゲーマーなら誰もが憧れるであろうシチュエーション。ゲームデータは愛を探し続け待つ。25年前と違う時を刻む。違う世界を見る。思い出は昔のままで待っているのだろうか? 興味深い時間のトリックが特筆される。

★★★ Excellent!!!

 作品の世界観とか主人公の経緯とかすっぽしかして言いたいことがある。

 スピカかわいい。

 クーデレの特にデレの部分の描写が悶えるくらいかわいい。言葉ではなく目の動きだったりジャスチャーにフォーカスを当てることで彼女の可愛さを浮き彫りにしている。
 無防備な笑顔がかわいい。無垢というか、自らの魅力に気づいていない笑顔に私の心は撃ち抜かれた。

 まだ物語も始まったばかりなので、これからに期待しつつ。

★★★ Excellent!!!


 魔王なんて、本当は存在しない。ただただ、本当に優しい心が、怒りと悲しみに苦しんでいるだけだと思うんだ。

 ゲームの中では、魔王だった。物語として必然の運命で、決して変えることの出来ない未来。
 物語の主人公が現れれば、魔王は再び悲しみと苦しみの道を歩み、その先にただ殺されてしまう。そんな未来は、悲し過ぎる。

――笑って良い。楽しんで良い。

 例え茨の道と知ろうとも、彼女の幸福のために彼はゲームを捨てた。物語と同じ道を進むことが興奮へ繋がろうとも、純粋なまでの笑顔に勝るものは無いのだから。
 ゲームを、運命を知る彼に導かれるままに。


――物語は終わりを告げた。

 新たなるイレギュラーの彼によって招かれたIfの世界で、彼女は別の道を歩む。心配はいらない。その隣を往く彼は、世界で最も最強なのだから。

 儚く優しい少女へ、最高の幸せを、今ここに。旅が始まる――。