『失う』のが失恋とは限らない

失恋というテーマにまさにドンピシャの内容でした。恋を抱く十代特有の心の不安定さを繊細かつ巧みに描き、またどこか危なっかしさも匂わせる物語です。

読み進めるうちに主人公の立場になると考えさせられるでしょう。最後に待ち受ける真実を知れば、もしかしたら賛否両論がでるかもですが、だからこそこの物語は完成されているのではないかと個人的には思います。まさにタイトルのままです。

タイトルがどんな意味を成すのか、是非読んで確かめてみてください。