作者つぶやき・細かい?伏線―エピローグまで

 最後に、やはりこのことを書いた方がいいのかなと。


 この物語、簡単に言うと、オルドのやることなすことが伏線というか、そんな感じだなと私は感じています。

 何と言うべきでしょうか。普通に読んでいれば何てことはないけれど、よくよく見るとそういうことだったのか。みたいなことが彼は多いです。

 つまり、細かい伏線ということでしょうか?




 例えば、「クラースの森」よりhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054891834157/episodes/1177354054891834344

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「そういえば二百年前に、魔法によって腐敗していたこの国の政治を変えたのが、当時モルスを務めていた人物、でしたよね」

「おかげで、元々『御魂送りの儀』と雑用だけが仕事だったはずなのに、魔法の管理というたいそうな仕事をやらなければならなくなった、ということだな」


 聞いていたらしく、ミササギがどこかうんざりしたようにつぶやいた。


「二百年前、新王国建設に寄与した当時のモルス、オルド=モルスの功績を称えて、モルスは魔法を管理する職になったと言われています。名誉な職だと思いますが」


 アクイラが話を付け足すと、


「名誉、か。まぁ、そうかもしれないな」

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 このあたり、自分のことだから話に興味がない。とか。



「兄と弟」https://kakuyomu.jp/works/1177354054891834157/episodes/1177354054891864171

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「セナートルは、貴族なら誰でも狙おうとする職だ。私の噂を利用して、父上を蹴落としてでもセナートルになりたいというのが本音だろう。貴族というものは、昔から性格が悪い」

「同感です。僕らも貴族ですが」


 苦笑いを浮かべながら、セセラギがうなずいた。

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 この「昔から性格が悪い」も、本当に昔のことを言っているのだと思います。所々でこの方、わりと本音が出ています。



「逃したもの」https://kakuyomu.jp/works/1177354054891834157/episodes/1177354054891864324

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「あなたのように、六十年生きていてもわからないことなど当たり前にあるのだから、少しくらい口を慎まれたらどうか。推測の話など続けても醜いだけだと思うが」


 それは突き放すような、冷たさを帯びた声だった。


「それに、話したところであなたに私のことなど理解できないと思うが、違うだろうか?」

 ――――

 これとか、多分クストスに「黙れ小僧」と言っているようなものだと思います。クストスも年下ですからね、二百年(正確には二百二十五年)生きている彼からすれば。


 他にも何かあった気がするのですが、作者が忘れました(笑)。

 とにかく、あれです。

 明確な伏線(昔話を覚えていないとか魂喰たまはみの説明)以外にも、色々と細かい伏線のようなものがあるというお話でした。



 なお、今回で一応最終話とします。設定も主要なものをまとめることができましたし、言いたいことを言えたかなと思うので。

 ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

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《設定集》『the Last Lot ラスト・ロット―水色の死神と過去の継承―』 泡沫 希生 @uta-hope

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