作者つぶやき・各章タイトル―エピローグまで(2020/04/17追記)

 今回は各章タイトルのお話です。

 物語自体のタイトルについてはプロット時点で『ラスト・ロット』であること(表記は決まっていなかった)、副題は『薄水の意志』で、最後まで書いてから『薄水の継承』に決定しました。そこからさらに2020年、『the Last Lot ラスト・ロット―水色の死神と過去の継承―』に改題しました。

 それで、章タイトルですね。

 これがなかなか決まらなくてですね。

 執筆している時に五章編成なのは決定しました。話の展開的に、四章は「ラスト・ロット」五章は「薄水の継承」(改題に伴い『過去の継承』に改めました)で行こうというのも決定しました。

 つまり、一章、二章、三章のタイトルで詰まりました。

 一章なんて短いしどうしよう……。ということで、最終的には「新王国の異変」というそのまんまのタイトルになったわけです。

 二章は森へ行ったり儀式をしたり、キャラたちは色々なことをしていますよね。なのでなかなか決めれなくて。仕方なく全体的に包括したタイトル「モルスと呼ばれる者」にしました。

 三章も色々なことが起きますが、ここはセセラギとミササギに注目しよう。ということで「兄と弟」ですね。そのまんまですね。

 それでどうにか、決めれたわけですね。


 そういえば、これらの章タイトルには英語の文がついていますね。



 ○第一章 新王国の異変 The incident of Aurora

 ○第二章 モルスと呼ばれる者 The man called "Mors"

 ○第三章 兄と弟 Strangers

 ○第四章 ラスト・ロット It was his destiny.

 ○第五章 過去の継承 It's your turn.



 これは、最初はなかったのですが、タイトルに英語が入っているから、章タイトルにも入れてみようということでこうなりました。文法的に間違っているかもしれないですが……。


 それはそうとして。

 一章は「The incident of Aurora」で「アウローラの異変」ですね。日本語タイトルの「新王国の異変」と変化があまりありません。「アウローラの異変」なのは「新王国」の英語がよくわからなかったからです……。何でしょうね、New Kingdom of Auroraとかですかね?

 二章は「The man called "Mors"」で「モルスと呼ばれる男」、日本語タイトル「モルスと呼ばれる者」と違いはないですね。

 この二つは、日本語と英語に大きな違いがないということになります。


 三章から、英語と日本語が意味合いが少し異なることを言い始めています。


 三章は「Strangers」、つまり「見知らぬ人、他人」。そして日本語タイトルは「兄と弟」。

 ということで、この英語タイトルは盛大なネタバレをしているわけですね(笑)。日本語タイトルで「兄と弟」としているけれど、二人は「他人」であると(ミササギの中身がオルドであるため)。

 最初は普通に「Brothers」だったのですが、何か違うと思って。いつの間にか、ネタバレ的なタイトルになっていました。

 次は四章。英語は「It was his destiny.」「それが彼の運命だった」という感じでしょうか。日本語での「ラスト・ロット」(最後の運命)を「彼」の運命であると言っているわけですね。

 四章の最後のエピソードは「運命の終わる時」。この三つのタイトルが示す「運命」は……明らかですね。

 最後の五章は「It's your turn.」、「あなたの番だ」になるのかなと思います。

 日本語タイトルが「過去の継承」ですから、ある意味で同じ事を、それぞれのタイトルで指しているのかなと思います。


 このように、どちらかというと英語のタイトルの方が、物語の内容に触れているようなものになっているわけですね。これはこれでいいのかなと思っています。英語タイトルは、ちょっとした遊びと捉えていただければいいのかなと思います。

 ということで、今回はここまでです。

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