第3話

僕の趣味、それは…


ラブレターを書くことだ。


しかも好きな人がいないため、相手に名前をつけ、その子を好きになった定位で書くのだ。


この趣味は中1に好きな子に振られてから始まった趣味で、最初はその子に書いていたのだけど、叶わない恋というのが悲しくなって次第に想像の恋人なんかに書くようになった。


失恋を忘れるために始めたけど、次第に面白くなって、今ではちょっとした楽しみだ。


しかし、他の人に知られると、変人扱いをされかねないので、誰もこない元会議室でやっているのだ。


今日はどんな子に書こうかな?


そんなことを考えつつ、便箋を取り出す。


そして、しばらく考え込み、深呼吸をして書き始めた。

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