帚星と別れた夜
「もう少しすると、地球と月の間を小惑星が通過する」
妙な形の帽子を被った気障な男がバーの隣の席で言った。気障な男だがここで見かけたときには話をする。そんな距離感の男だ。
この日の夜は満月であり、月との間を小惑星が通過すれば宇宙空間に降り注ぐ太陽の光と、それを反射した月の光で照らされてさぞや明るく輝き長い尻尾を見せるだろうと男は続けた。
「へえ、長い尻尾か。それは楽しみだ」
反対側に座っている男が言った。
「バカなことを言うな。小惑星は石の塊だ。氷の塊の彗星とは違って尻尾など出るものか」
なんだいがっかりだなと言うと、変な帽子を被った気障な男が大丈夫だよいつかまた会おうと言って帰って行った。
暫く飲んだ後バーを出ると夜空に長く青い尻尾を持った帚星が飛んでいた。
空から青く光る物体と他の何かが落ちてきて、少し先のLED
LED
ーーーーーーーーーーー…
では皆さん!夜空を眺めて月や星に思いを馳せてみてください。不思議な夢を見られるかも知れません。
六十一秒物語 (習作) 柏堂一(かやんどうはじめ) @teto1967
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます