流星群の夜
流星群の夜に空を見上げていると、他の流星群が弧を描いて落ちていくのに、空の高い場所で鼠花火のようにクルクルと回り続けているやつが居た。何かに引っかかっているんだろうと、エイヤア、皆がほうきやステッキで落とそうとするが届かない。何に引っかかっているのか、誰かが望遠鏡を持ってきて覗いてみた。や、や、あれは流星群ではない、帚星だ。流星群の人気に嫉妬した帚星の悪戯だ。ズドン、誰かが空気銃を撃った。ひゃっ、帚星は一直線に彼方へと消えていった。
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