お月様を諭した話

石畳の夜道を歩いているとLED灯がいとうの下で座り込んでいるものが居た。「どうしたんだ?」と声を掛けると酔っぱらったお月様だった。「大丈夫だよ」とお月様は言ったが「大丈夫じゃないよ、もう夜だ」強い口調で言うとふらふらと立ち上がり狭い路地に消えて行った。遠くの教会の屋根の向こうから赤い月が顔を出した。

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