Untitled
@hinatamipan
第1話 出会い
白川正志は普通の大学生。大学に入学して半年。実家のある神奈川県から東京都にある大学に通っていたのだが、少し遠いということで一人暮らしを始めた。親からの仕送りは毎月6万円。家賃4万のアパートに住んでいるので家賃と食費、光熱費で仕送りのほとんどを消費してしまうということで、バイトを始めることになった。この日は午前中で講義が終わるので、彼はバイトの面接を入れていた。
「正志、このあとカラオケでも行かない?」
彼は正志の1番の親友で高校から一緒の安田道成。
「悪い、ちょっとバイトの面接があってさ、また今度!」
「おっ、ついにバイト始めるのか。何のバイト?」
「ファストフード店の厨房!まだ面接とあるかわかんないけどな。」
「まあ、バイトの面接なんてよほど変な印象与えなければ通るって」
「まあ、それもそうだな。」
そして面接へ、正志が面接を受けるのはバーガープリンス。言わずと知れたチェーン店だ。ちょっと早く駅に着いてしまったので少し周辺をぶらぶらして面接を予定している時間の5分前に入店した。
「初めまして、本日の17:00より面接の約束をしている白川正志です。面接担当の方はおられますでしょうか?」
「少々お待ちください、、、、」
どうやら店の奥の方に行って呼びに行ったようだ。
「あぁ、君が白川くん?今日はよろしくね。店長の山地です。」
「はい、よろしくお願いします!」
「じゃあ、ちょっとバックルームの方に来てもらって良いかな?」
バックルームに入っていった。正直ちょっと狭い部屋。人4,5人も入ったら定員オーバーといったところか。
「狭くてごめんね〜、あ、とりあえずその椅子に座って」
「ありがとうございます。これ履歴書です。」
リュックの中からファイルを取り出し、その中から履歴書を出して山地さんに渡す。
「ああ、ありがとう。へぇー、山城大学に行ってるんだ。3駅先くらいだっけ?」
「はい、そうです。」
「えっと、まずバイトを始めようとしたきっかけから教えてもらって良いかな?」
と10分ちょっと面接をして店を後にした。その2日後採用の電話を貰って初出勤日が決まった。
迎えた初出勤日。
「おはようございます。今日からお世話になる白川正志です。よろしくお願いします。」
するとバックルームには1人の女子大生がいた。
「よろしく〜、私溝上有紗です。よろしくね〜」
綺麗な顔立ちだった。話を聞くと彼女は1つ年上の大学2年生。大学は自分の通う山城大学のお隣の名門の大洋大学だという。
正直一目惚れ。
〜fin〜
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