独自の設定が光る

一見ごく普通の異世界物っぽい作品ですが、かなり独自の設定が盛り込まれています。
例えば、スキルらしいスキルは無く、討伐した獲物はアイテムボックスやマジックバッグに収納するのではなくネットで斡旋所に送るとか、ギルド等の名称が一般作品とは意味合いが違ってたり。

ただ、気になるのが剣と魔法の異世界なのに、物凄く現代日本的な部分がさらりと顔を出すところです。科学技術の変わりに魔法技術が発達した結果が、電気が魔力に置き換わっただけでオール電化のような生活ができたり、暇になった主人公が求めるのが本や小説ではなくラノベで、しかも表紙や挿し絵が動画っぽいラノベがちゃんとあるとか。
思考停止したかのように既存の作品の設定をそのまま流用する作品が多いなか、独自性は非常に好感が持て、そういった部分をさらっと流せる人にはお薦め出来る作品です。

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