第6話 かぐやとの休日1

彦星と光の特訓を終えた次の日、俺はかぐやが前から行きたがっていたマシニクルソードのお店と魔法科学高校のオタクたちが集うメイドカフェに連れて行くことにした。


「お兄様! 早く! 早く!」


かぐやは目をキラキラさせながら、商店街にあるマシニクルソードのお店に走って行くのだった。


「ああ、分かっているよー。走るなよ。怪我するぞ」


俺は興奮しているかぐやを引き止めるように声をかける。


「分かった」

かぐやが急に立ち止まった。

「もう、焦るなよ」


そう言っているうちに、俺たちはマシニクルソードの店の前に着いたのだった。


「お兄様! 早く入ろう!」

「はいはい」


と返答し、店の中に入ると、天使の翼がはえていて、巨乳でくるりとしたロングヘアーのお姉さんと、一見悪魔のように見えるショートヘアのお姉さんが立っていた。それに対して、店は古臭くてレトロは雰囲気を醸し出していた。


「「いらしゃいませー」」


と店員さんたちに声をかけられると同時に、俺は顔を赤くしてお姉さんたちを見た。


「ご注文承ります! どのマシニクルソードが好みですか?」

胸が少し揺れる。そして、俺の顔の近くまで天使のお姉さんが寄ってきた。


「あ……俺じゃなくて……買いに来たのは……妹の方です」

「や、やばい。エロい、エロすぎる」と俺は心の中で呟いた。


「あ、あの……火属性でお勧めのマシニクルソードはありますか?」

と悪魔のお姉さんに訊いているとき、天使のお姉さんが何を思ったのか、俺の頬っぺたにキスをした。


「お兄様……いったい何をなさっているのでしょうか?」


かぐやが形相を変えて俺の方を見る。


「お、怒るな妹よ。これは偶然キスされただけだ」

「偶然には見えないのですが、私の気のせいでしょうか?」


と言い、小さなマシニクルソードで俺を叩いた。


「す、すみませんでした」

「もう二度と私の前でこのようなことしないで下さいね」

「は、はい。分かりました」

「「お客様、ご注文はいかがですか?」」


とお姉さんたちがもう一度かぐやに訊く。すると、かぐやは既に決めていたのか。

「ソレイユください」

と答えた。


「あー、ようやく買えた。まったくお前も店の中で暴れたりするなよな」

「お、お兄様が変なことするからですよ」

かぐやが顔を赤くして答える。

「あ、あれは、たまたまそうなっただけだ。早く次の店に向かうぞ」

「はい、お兄様」

とかぐやがにっこりと笑った。

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星の劣等剣術士 アセゴ @31099

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