電球が切れたと、おばあちゃんからの連絡。
「俺」はそれを受け、彼女とのデートを断りおばあちゃんの家に…。
本作は匿名短編コンテストにて高い評価を受けた作品です。
作者様の暖かな心に触れられたような、素敵な読後感――。
大きな事件も起こらない、日常によくある一コマを切り取ったエピソード。
でもそれが、確かに暖かな明かりを、読む人の心に点します。
技術はどんどん進化して、私たちの暮らしは豊かになっていくようだけれど、本当にその分幸せになっているのでしょうか。
それよりも、身近にある幸せを、たまには少しくらい優先したっていいんじゃないか。
そんな風に思える掌編です。
是非。