第2話ステータス確認の杖

宿屋で寝たあと、クエストの事を思い出した。

「忘れてた!!」

急いで、依頼主の家に行くと、依頼主が待っていた。

「やっと来ましたか。一晩中倒していたのですかな?」

忘れていたと言ったらなんと言われるか怖かったので、嘘をつくことにした。

「はい、そうですね…」

と言いこれが報酬です、と言われた。

「100ゴールドですよ」

100ゴールドを渡された。

「ありがとうございます」

と言うと、

「いえいえ、とんでもない。頼み事の報酬をしただけですよ」

依頼主の家を出て、魔法屋の前を通りかかった。

「え~、ステータス確認の杖はいるか~い!今なら100ゴールドだぞ~!」

奈留有希は、買ってみることにした。

「それください、100ゴールドです」

と言うと、ステータス確認の杖をくれた。

早速森に行き、ゴブリンに向かって振ってみた。

===============================================================================

ゴブリン

Lv:1

攻撃力:65

防御力:25

俊敏:15

知力:5

属性:無

スキル:無し

魔法:無し

===============================================================================

そして、森の奥に行くと巨大な扉があった。奈留有希は怖かったので、ギルドに戻った。

「いいクエストないかな~」

掲示板を見てみると、ゴブリンの親玉討伐と言うクエストがあった。

「受けてみるか」

依頼主の家の地図をたどってみると、途中でゴブリン退治のときの依頼主だった。

「また、あなたですか。すいませんねぇ。森の奥地に、大きな扉があるんですよ。そこが親玉の部屋です。お気をつけて」

奈留有希はさっきの扉を思い出した。

(あそこに行けばいいのか)

さっき行った巨大な扉の前に来た。

「ここか…」

おそるおそる、入ってみると、巨大なゴブリンがいた。

「とりあえずステータスを見ないと!!」

慌てて杖を取り出し、振ってみた。

===============================================================================ゴブリン・ロード《ゴブリンの親玉》

Lv:5

攻撃力:140

防御力:150

俊敏:50

知力:25

属性:炎

スキル:攻:体力が20%以下になると、攻撃力が40%上昇する。

魔法:無し

===============================================================================

「ウグルゥゥ!!!」

叫び声だ。

「やってやる!!」

奈留有希とゴブリン・ロード《ゴブリンの親玉》は激しく切りあった。

「ウ…アアアーーーー!!!!!」

ゴブリン・ロード《ゴブリンの親玉》の様子がおかしい。

「まさか…攻撃力が上がったのか!?」

奈留有希の心の中には、もうちょっとで倒せるという喜びと、相手の攻撃力が上がるという悲しさがあった。

「ウ……アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……!!!!!!!!!!!!」

という叫び声とともにゴブリン・ロード《ゴブリンの親玉》は消えた。

「倒した…か」

と言い奈留有希は自分の持っている杖を振った。

===============================================================================

奈留 有希

Lv:8

攻撃力:225

防御力:205

俊敏:125

知力:165

属性:無

スキル:俊足:敵を倒すと30%の確率で、足が速くなる。

魔法:炎発射ファイアシュート:下級魔法。炎を発射する。

===============================================================================「色々なステータスが上がっているし、スキルの足が速くなる確率も10%上がっている。さらに、魔法を一つ覚えているようだ」

奈留有希は宿屋に戻った。

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転生者は属性で強さが決まる @kamishiroyaiba

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