これだけ作り込まれた作品が、なんで埋もれているの?

同じ作者の「平行世界後輩」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889366691
が面白かったので、ちょっと齧ってみるつもりで読んだ。
結論からいうと、ファンタジーが好きな人ならば絶対に一読すべき物語。

 スラムで育ち、窃盗で生計を立てていた少女が「記憶を盗む」力を持つ男「師匠」と出会い、旅をする。師匠の旅の目的は「ある女」を探すこと。少女の目的は、世界のすべてを盗むこと。師匠に従い、大陸を旅する少女は、師匠から術を習い、人の記憶を盗む背徳的な喜びを知る。やがて、大陸の最果てで、二人を待ち構えていた、ある人物が、旅に終止符を打つ……。
 結末において、それまでに描写されていた国同士の抗争や組織の末路が語られることはなく、物語としては、やや食い足りなさが残るものの、十分に読む価値はある。
 硬派なファンタジーを読みたくなったら、是非どうぞ。

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