どうか、フィクションだと言ってください。

子どもって不思議な経験をしますよね。

素直だからか、幽霊や妖精、魔法を本当に信じているからなのでしょうか。

このお話は、「実体験」として語られます。
誰もいない公園で、自転車の練習をしていると声が聞こえてくる。
「もういいかい?」と。

そして、本当に本当に怖いのは、このお話を聞いた語り手の友人が、同じ体験をしたということ。
しかも、語り手がその声を聞いた公園はすでになく、友人の方は違う場所で聞いたのだとか……。

特定の公園じゃなくてもその声はやってくる。
どうか、私の元には来ませんように。