3回の魔女

面堂フライ

3回の魔女 

 数字について考えたことはあるだろうか? 数字とは目には見えるけど存在はしない。誰が決めたかなんて、定かではない。もし、数字が無ければこの世界はどうなっていたのだろう。人が生きるには数字が必要だ。その数字の中にも「3」という数字に注目してみよう。「3」とは何か考えたことはあるだろうか? 例えば、あなたの前に神様が来ました。神様は「1回だけ願いを叶えてあげよう」と言いました。 よく考えてください。 いや考える必要しかないのです。「1回」とは1回なのです。それは自分が一生かかっても答えがでない問題を解かせれてるのと同じです。1回は1度しかなく、答えが1つという意味でもあります。「2回」願いを叶えてくれると言われたらあなたはどうしますか? 2回とは答えが2つあると考えてください。少し気持ちに余裕ができたと思います。 2回だと1度失敗したとしても、次がある。それは余裕が1回できたことになる。だが次はミスできない。気持ち的には余裕だが数字的には余裕はないのだ。もしも「3回」なら、どうだろうか、1回目失敗しても2回目ある。気持ち的ににも余裕がもう一度ある。数字からしても2は残る。数字とは不思議なもので、時には人間も苦しめる、目には見えるけど見えない中身が無いものと同じ存在。存在してるけど存在してない不確かなもの。人間は数字に答えを求めることはあるが数字は人間に何を求めてるのだろうか。


 「創造とは人の考えを膨らませるものだ」なんだ、この本はと私は思わず口にだしてしまった。 ここは都会から少し離れた小さな駅がある町。駅前の商店街は昼間は賑やかで夜は静かなところだ。その駅前の個人が経営するだろう、古びだ本屋が1件あった。「金田書店」と看板が出てた。小さな本屋だ、古本の買取もしてるらしく、店内は古い本と新しい本が同じ棚にある状態だ。私はこの本屋で小説を買おうとしてた。数年前に引っ越してきてから、よくこの本屋には寄ってる。趣味が読書の私は、安く手に入る本屋が近くにあってとても便利だ。まあ、これで経営できてる本屋も不思議だが、この本のタイトルも不思議だった「創造とは人の考えを膨らませるものだ」 作者が何をいいたいのかわかる気もするが、物語を読むが好きな私はこのタイトルで、どんな物語なのかとても気になった。値段は税込み100円、購入しやすい値段だ。私はよく、通勤中に電車内で本を読む。勤め先はこの町の駅から7こ先の駅だ。私はこの本を買って家に帰った。日曜日なんてすぐ終わってしまうまた、明日から仕事だと、考えてた。駅前から家までは歩って15分程度近くも遠くもない距離だ。気が並び民家が時々現れ、アパートが数件、よくある住宅街、街灯があるおかげで、夜でも歩きやすい、どの家も夕食でも作ってるのか時々美味しそうな匂いが鼻に入ってくる。 私は自分が住んでるアパートについた。アパートの周りには民家が多数あり、近くには自販機があり、コンビニまでも歩って5分程度、二階建てアパートの二階の一番奥の部屋が私の部屋だ。室内は一人で住むにはちょうどいい広さだ。寝て起きて、仕事行く。休日にごろごろできればいいようなものだから、あまりきにしないで住んでいる。部屋でのんびりと寝えるまで、先ほど買った本を読んでた。タイトルからしたら、考えさせられる系の本かと、思ったが物語みたいだ。最初のページを見てそう確信し5ページほど読んで、「今日は早めに寝るか」と思い寝床についた。目をつぶり、ふと考えてしまったそれは本に書かれてた最初の内容だ。「あなたの目の前に魔女がいます、その魔女が3回のお願いをあなたにします。お願いをあなたは聞きますか?」こう書かれてたのだ。説明もなしにお願い聞けと言われても困るし内容もわからない。そもそも会話としてこの魔女との会話は成立するのか、考えれば考えるほどわからなくなってしまった。気が付いたら寝ていた。今日はそれでよかったのかもしれない。


朝6時、私は起きた、今日から仕事だ。支度をしてアパートを出た。時間は7時少し前ぐらいだろう。駅に向かう道には同じく仕事向かうサラリーマンや朝の部活に行くだろう中学生、のんびり歩く高校生や、いろんな人が駅に向かってた。同じ時間でも人それぞれ若干ズレてるよう感じがした。なんとも言えない感じ好きだ。

駅に着き通勤で乗る電車がちょうどホームについてた。駅の改札を通り電車に乗った。満員電車は好きではない、ドアの近くに乗り吊革につかまり発車をまった。本は読めそうにない。ゆられて7駅、着いた。駅から会社まではそんなに遠くない、のんびり歩けば間に合う。駅の改札を出たころだろうか、携帯にメールが入ってた。おそらく電車に乗ってる時に届いたメールだろ。送り主は「魔女」と書いてあった。


「魔女?だれだ、私はそんな人しらない。迷惑メールだろうと携帯を閉じた。そこまでは当たり前の動きだろう。だが、世界はその「当たり前」が無くなってた。通勤時間帯、駅の周りには普段はスーツを着たサラリーマンや学校にいくだろう、学生がいっぱいいるはず。毎日そうだから、今は違う、人が誰もいないのだ。見渡すと人どころか声すらも音もなかった。私は、状況が把握できてない。世界がなくなったのと同じだ。景色は変わらない、変わったのは人がいないってことどうすればいいのかわからない、この状況でわかる人なんていないだろう。 混乱してる中、目の前に明らかにおかしな人?が現れた。人なのかだれもいない世界、いや状況からみると私1人だけの世界、全身布だろうか包まれて顔はしわだらけ老婆と一目でわかった。いきなり現れたと表現しょう、混乱している状況の私は、思ず声を自分からかけた。「すいません、これはどういうことですか、私一人だけなのですか」とても速い口調で言った。それだけ焦ってるからだ。老婆が口を開いた、「お願いを1こ聞いてもらおう、そしたら元の世界に帰そう」

質問の答えになってないと感じた、この世界は元の世界とは違う全く違う世界に私は別世界に来てしまったようだ。落ち着けない状況だが、話を聞いて納得しまう自分がいた。「そのお願いとはなんですか?」 老婆は少し黙った。沈黙がまた長く感じてしまう。「数字が何を求めてるのかしりたい、数字が求めてる答えが知りたい」 数字が求めてるものとは数学の答えだろうか、何かの計算式をすればいいのか、それなら、と思い私は浅はかな思いで「いいですよ、どんな問題ですか?」と聞いてしまった。老婆は「数字とは目には見えるけど物としては存在してない、存在してないの、みな、あると思ってる。元は数字なんて人間が作った、意識の産物で本当は存在しない、勝手に作って勝手に使われる。もし数字に意識や考えがある生命たとしたとき、その数字は何を求めてるのか知りたいのじゃ」 


そう、この老婆は計算式の答えを聞いてるのではない、「数字」について知りたいらしい。 数字、それは人間が勝手に作りそれを利用し人間を縛る目にみえない道具でもあった。物としては存在はしていない。無限にもつなげれる数字、物を数える時には数を1こ2こと数えるがそれは物の数であって、数字は便利な道具として使えるだけ、数字が主役と考えるなら時間だろう、その時間ですら主役といえるのは時間であり、それを示すのは数字、おまけ的存在にも見えてしまう。そう数字が主役と呼べるものは存在しないに等しい。数学とかで計算式を使う時も数字は使うがそれは答えをみつけるための物で、数字を利用して答えを見つける。式が主役ともこの場合は言えるだろう。数字が単体で主役になることはまずできない。答えを見つけるための道具としか、存在はできないからだ。もしも答えがいらない世界なら数字は必要ないだろう。


 老婆が知りたいのは「数字に意識があったら」と言っていた。だが、数字そのものに意識や考えはない、利用されるだけのものだから、そして生命体でもない。利用だけしているのだから、そんな存在は考えすらもてない。時間は人間を縛るが、数字は縛られなきゃ存在はできない。答えが必要がなければ、数字の価値はなくなってしまうからだ。私は老婆に「数字とは存在はしますが、物としては、見えない存在、必要な時だけ使える存在」答えにはなってないは自分でもわかってた。別世界に飛ばせれて、混乱している状況だ。わけもわからない、質問されて、当たり前のものを聞かれてそれに意識があったらとか答えれれるはずがない。学者ですら答えられないような問題だろ、そもそも正しい答えがないむちゃくちゃな話だ。

「人間よ、お主が言いたいことはわかった。数字は便利な道具でそれを利用して生活をしてるのが人間だと。」納得はしてもらえたようだ。まあ、私からはそうしか言いようがなかった。「数字」について考えたことなんてないのだから、それこそ、数字に意識や考えがとか一般人は考えもしないだろう、考えう必要がないのだから、それをこの老婆は求めてきた。ふと思い出した。昨日買った本は確か魔女が3このお願いを聞いてもらう話だった。その魔女はどうして3このお願いをしたのか、3という数字はいろんな数字の中でもかなり便利な存在だろう、1じゃすくない2は中途半端、3でちょうどいい、昨日寝る前に考えて都合よくだした答えだ。3とは魅力的な数字だとその時は思っただけど、この老婆は数字に意識や考えがあったらと、言っている。本に答えが書いてあるかはわからないが帰るためだ。

私はもってたかばんから入れてた本を老婆に渡した。「もしよければこれを読んでくさい、答えが乗っているかもしれません。あなたが考えてる答えは私にはわかりません、ヒントになればとも思います」本を渡したらすんなりと受け取ってくれた。私は内心ドキドキしてた。答えがわからないから本を渡す、人間がする行為としては正直、良いことではないから、相手に失礼でもある。老婆が口を開いた、「元の世界に帰そう、お主では話にならない」私は安心した。携帯が鳴った。開いてみてみると「魔女」からだった。着信が切れた。そしたら、周りからざわざわと声や雑音が聞こえた。元の世界に戻ってきたのだ。時間を確認したら、別世界に行く前にメールを確認した時間だ。ほっとした。メール履歴にも着信履歴にも「魔女」と書かれたものはなく、あの別世界はなんだったのかと考えさせられた。とりあえず会社に向かおう。 持ってたかばんの中を確認したら本が一冊無くなってた。別世界は存在したみたいだ、都市伝説にも巻き込まれた感じだ。いろんな思いで今日は会社に行くことになりそうだ。そして、あの老婆はまた答えをもとめて誰かを別世界に連れて行くのだろう答えを見つけるために。 次はこの世界を見てるあなたかもしれません。

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