作品を通して思ったこと、黒須さんはとにかく『面白い』を演出するのが上手いです。エッセイを読み、今作も読ませて頂いてそのことをひしひしと感じています。これは一朝一夕に身につく種のものではなく、自然と物語の世界に身を置く中で身につけてきた感覚ではないかと。この作品のように読者を楽しませるというのは創作における基本だけどとても難しいと感じています。
本作は異能者の物語なのですが、能力作りも素晴らしいです。各々に強いけれど完璧でないという設定を施し、個々の能力を組み合わせた時の相性と面白みも考慮されていて、そこに物語としての深みを感じます。
コミカルだけど、時にシリアスに。キャラクターを掘り下げてストーリーを重ねるごとに新たなる展開を読者に提供します。まるで世界旅行に出かけている気分。そしてアフリカの地で私は知らない世界のこと、知らなくてはいけないことを教えて頂きました。
物語はいよいよクライマックスへと突入! このレビューを見られた方は是非突撃して下さい笑 面白いぜ❗️
あのね、ヒロインも可愛くていいんですよ。本当に( ^∀^)❤
折賀美弥(おりが・みや)さんが好きです!
明るい話ばかりではない本作に、美しい色味を与えている内の一人が、折賀美弥さんです。
好きがこうじて作者様に折賀美弥様のコスプレを描かせていただきました。
作者様は、絵心もあられる方で失礼かと思ったのですが快い対応をしてくださいました。
さて、物語は二人の少年、甲斐健亮(かい・けんすけ)くんと折賀美仁(おりが・よしひと)くんによる異能を持つコンビです。
シリアスにコメディをサンドイッチしたような絶妙なバランスで描かれております。
とにかく、キャラクターが様々に登場するのですが、とても綿密に練りこまれております。
履歴書付きキャラクターばかりです。
その中でも突出して、二人の少年の活躍が目立ちます。
個人的には、オリヅルの贈り先を心配しております。
優しい皆が心を寄せて行く姿は、バトルものではなく、ハートフルな物語なのだと再確認させられます。
是非、ご一読ください。
間違いなく面白いです!
物語は軽やかな文体で綴られています。アクションシーンは、躍動感があってハイテンション。心理描写も丁寧に描かれているので、どのシーンも情景が目に浮かびます。絵的ですね。
超能力を題材にしたものと聞くと、大味な印象を思い浮かべます。ですが、本作品は能力に縛りを設けることで、登場人物たちは少ない手持ちの札でやり繰りをしなければいけません。それが、手に汗握る緊張感を生み出しているのかなと思いました。設定に対しての深い追求があるので、物語に深みやリアリティを感じます。
主人公は熱血漢とクールという対照的な二人ですが、キャッチーですぐに愛着を持てます。二人に待ち受ける壁は大きなものばかりで、時には残酷な現実を突きつけられる場面もあります。それをどう乗り越えていくのかも、見ものです。
キャラクター愛の熱量が物凄く高くて、読み手にもそれが十分に伝わります。登場人物は多めですが、章終わりの人物紹介も嬉しい配慮ですし、楽しく読めます。
連載はまだまだ続きそうなので楽しみにしています(スピンオフも)。応援してます!
巻き込まれ体質という言葉がぴったりの主人公甲斐君と、いろいろと尖った折賀、その妹の美弥がメインの現代ファンタジー。
メインの三人はもちろん、甲斐を取り巻く人物は個性の大盤振る舞いで、とにかく濃いです。
物語の舞台は現代なのですが、日本にとどまらず世界を股にかけてさまざまな事件に巻き込まれていくことに。
各登場人物が辿ってきた過去や、訪れる場所の歴史など、情報量は盛りだくさんながら、素直で素朴な甲斐の視点で紹介されていくのでとても読みやすいです。
また、ハードな過去を負った人物との向き合い方、美弥への思いなどに、主人公の温かい人柄が表れているなあと実感する場面も多々。
一方で戦闘描写のスピード感などから、エンタメとして考え抜かれた作品だと感じます。
シリアスな展開も重くなりすぎず、コメディをバランスよく配合した爽快感あるアクションファンタジーです。
Ⅰ「オリヅル」という組織まで読了しました。主にそこまでの感想です。
世界に散らばる能力者、通称「ホルダー」を保護する組織・オリヅル。そこに所属する少年2人にフォーカスした作品です。
1章は主人公・甲斐がオリヅルに加入するまでの経緯が描かれており、世界観説明も兼ねた導入になっております。かつ、主人公とその相棒・折賀の掛け合いが癖になる章でもあります。
リズミカルな文体から紡がれる物語は、スピード感溢れる戦闘描写と合わさり、読者の心を掴んで離しません!
吹き抜ける風のような、疾走感溢れる作品を探しているそこの貴方! 主人公たちと一緒に"真っ黒"なバイトを体験してみませんか?