関連作品紹介

 それぞれ単独で読めるようになっていますが、特に本作と関わりのある作品について、ご紹介します。



『海賊王の娘と森の国の王子』(長編)

 盟約暦800年頃、つまり本作の200年前のお話です。本作との大きな違いはドラゴンが生きていることで、謎のままになってしまったワーム(あるいはドワーフ語でダーガ)の正体もドラゴンが教えてくれます。また、変則的な状況ではありますが、竜騎士対竜騎士の空中戦もあります。


 後半のストーリーは、本作の一〇章にてコー族の若き族長ロジウが語った「アイヤとエリアニ」伝承の、本来の物語となっております。


 ちなみに、ドワーフの誓約の者にしてヴァルデンたるギブリム・バン・バスクスは当時25歳(人間の成長速度で5歳くらい)です。彼は登場しませんが、お父さんのギブリム・バン・ドスクスが後半に出てきます。


 さらに、本作の第一章で「白竜ファーンヴァースの最後の騎士はビョルン」と明かされていますが、同じビョルンという名の少年が要所に出てきます。



『銀の瞳のアンサーラ』(中編)

 エルフの誓約の者アンサーラが主人公の中編・短編シリーズです。すべて本作以前の話ですので、このシリーズに最終回があるとしたらそれが本作ということになります。


〈永遠の気の迷い〉

 本作の五章に登場したスヴェン王とマグナルがまだ若かった頃、アンサーラと魔獣退治に行った話を主軸とし、ある少女との出会いと別れも描いています。


〈失われた可能性〉

 本作の四章に出てきた川沿いの村、ウラク村での人狼事件を描いています。アンサーラの旅の目的や事情は本作の三章で語られていますが、このシリーズではこのへんから明らかになっていきます。本作の五章で一度だけ視点人物になったペールヨルンには何となく、この事件と関連があるような雰囲気があります。

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最後の竜騎士と黄昏の王国 権田 浩 @gonta-hiroshi

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