6年2組のヤバい先生

5限目 カサカサ

　ある日､給食の時間｡

私達の学校では､委員会の委員がお昼の放送で給食のメニューを発表するという妙な(?)習慣があった｡

その日も私はその仕事で放送室に向かう所だったのだが､向かっている途中の洗い場で6年2組の当番達が手を洗っていた｡

しかし､そのうちの1人がハンカチを忘れたらしく､割烹着のポケットで手を拭こうとした｡

もちろん､それは色々な意味で許される事じゃない｡

だが､先生はちゃんと見ていた｡そこで､

「ん?何やってるんだ?」

ときいたが､なんときかれた側の生徒はその一瞬のすきにハンカチを借りていたのである｡

だから､余裕でとぼけていた｡

「え?俺何かしてた?」

「いやしてただろお前､なんかこう…ポケットでカサカサって…」

「え?いや何それ…?謎だなあ…」

「謎だよなあ…」

謎で済む話なのか…

いや貴方ばっちり拭いてましたよね!?

という訳で本日ももう一つポップコーン追加である｡

だが皆人の事言えないし､私もそうなのでしれっと私は放送室へ走った｡