さて諸君、妹は好きかね?
私は好きだ。
実妹が好きだ、義理の妹が好きだ、妹系後輩キャラが好きだ、妹を装った赤の他人でも好きだ……。
『妹』この一文字には男のすべてが詰まっている。
そんな妹狂いの私は当然ラノベに始まり、漫画、ゲーム……ありとあらゆる妹を食してきているが、ここまで芳醇な妹には、ほとんど出会ったことがない。
まるで妹が口を付けた〇〇に〇〇して、〇〇したような濃厚さが有る。
うん、天国かな?
……何?自分は妹萌えではないから関係ない?
分かってない、貴方は何も分かっていない。
妹萌えの門戸は今ここに開かれている、
後は飛び込む勇気が有るか否かだ。
臆病な妹童貞になるか、立派な紳士になるかの境目はきっと今だ。
実の妹である咲季に告白される。
そんな冒頭から始まる。
兄が大好きな妹と、妹をなんだかんだで気に掛ける兄の話……ではありません。
そう、この物語はただの兄妹の恋愛ではありません。
そこには「余命半年」という期限があるのでした。
しかし、シリアスもある中、ギャグもあり笑いもあります。
妹である咲季との会話の掛け合い、そして意味ありげなおかしな美人幼馴染。
妹の友人である訳アリな城ケ崎、それぞれの想いが交差し、主人公である片桐秋春を中心に物語が紡がれていきます。
この物語の一番の魅力は「切なさ」と「ギャグ」のアンバランスな関係性にあるのかなと思いました。
微妙な関係をあえてドライに、そして敢えて濃密に。
その距離感がまた絶妙で、読者をより楽しませてくれるそんな素敵な作品になっています!今後の秋春と咲季の運命はいかに!?
実妹×ラブコメ×ギャクシリアス×アンバランス。
それは、ものすごい化学反応を生むのかもしれません!!
期待大の名作ですよ!!