第7話
「スーパーだと買い物袋にお金払わないといけないんだな」
コンビニでは簡単に捨てていたビニール袋もスーパーでは有料だから簡単に捨てるのはもったいなく感じた。
エコバッグがあったはずだから、押し入れから引き出すか。
「ただいまー」
なんだかんだ歩いていると家に帰りついた。
部屋の中は真っ暗で誰もいない雰囲気がする。
帰宅の言葉を発するとぐぅーという音が帰って来た。
リビングの明かりをつけるとお腹を空かせた鬼が二人寝転がっていた。
「めしー」
「ご飯を…お願いします」
「はいはい」
ビニール袋から食材を並べ、野菜から洗っていく。
炊飯器のスイッチはすでに入れたから、ご飯が炊けるまでにできあがればいい。
野菜を丁寧に切り分け、火を通していく。
途中で肉を投入し、火が十分に入ったら水の入った鍋に炒めた野菜や肉を入れていく。
灰汁ぬきしつつサラダを水に浸し、皿に盛り付ける。
十分に煮込んだ鍋に牛乳、ルー、すりおろしたニンニクを加えるとカレーの完成だ。
お腹を空かせた二人のためにカレーライスをついで持っていく。
「ご飯だぞー」
「「いただきます!」」
皿を置いた瞬間に二人ともカレーに飛びついた。
朝と昼は食っただろうけれど、夜まで何も食べてないからペコペコだろう。
「いただきます」
手を合わせて久しぶりにカレーを口に運ぶ。
外食以外は基本弁当で外でカレーを食べることなんてほとんどないからな。
子供用に甘口にしたけれど、辛くなくてもやっぱりうまい。
「ちゃんとサラダも食べろよ」
売ってるサラダはあんまりおいしいと思わないけれど、水に浸すと少しはましになる。
らっきょうを乗せているけれど、ゆで卵が思い浮かんでくる。
カレーと言えば半分に割ったゆで卵がほしくなる。
鬼は二人とも3杯はおかわりしていた。
「おい、お前ーー」
「とりあえず風呂に入れ」
いろいろ気になることはあったが、二人とも脱衣場に連れていった。
鬼がきた アライ @bvfskbvies
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