第8話 図書館と王女様

図書館に向かったはいいが場所がわからん。

うーん、どうしよう。悩んでいると、

「桜木様、どうかしたんですか?」

と王女様(国王の娘)が後ろから声をかけてきた。

「あ、王女様。実は図書館の場所がわからなくて。」

「私が案内しますよ。」

と言ってくれたので、図書館まで案内してもらった。

「ここですよ。」

「ありがとうございました。」

「いえいえ。あ、所で何の本を読むのですか?」

と言われたので、

「まだ何があるかわからないので、これから探そうかなと。」

「そうですか。私も今はすることがないので、一緒にいてもいいですか?」

「別にいいですよ。」

「ありがとうございます。」

会話の後、本を探し始めた。

まず手に取ったのは世界まるわかり!というネーミングセンス皆無の本とスキル一覧表の本だ。

世界に関する本には歴史や国名が書いてあったりした。ちなみにこの国はバール国と言うらしい。

そして、1番驚いたのが、俺達の他にも召喚された人が昔にいたらしい。

その人達は、魔王を倒した後に行方不明になったらしい。

(魔王は倒されると、魔族の中で戦い勝ち抜いた奴が魔王を名乗ります。)

スキル一覧表の本には、スキルの効果と取得の仕方などが書いてあった。

ちなみに、スキルには生まれた時から持っている訓練ではどうやっても獲得できない先天性と訓練次第では獲得することの出来る後天性があるらしい。

ランダムボックスや成長促進などのユニークスキルは先天性に入る。

しかし、ランダムボックスでは先天性のスキルも手に入る。

ますます、ランダムボックスというスキルはチートなんじゃないか?と思って、このスキルだけはバレないようにしようと、神に誓った。

神なんて信じてないけど。

そして、その2つの本を読み終わっていい時間にもなったので部屋に戻って、獲得できそうなスキルの練習をしようと本を片付けた。

あ、ちなみに王女様は隣でずーっと、俺のことを見てたよ。

んー俺の顔になんかついてんのかなー。

「桜木様、もうお部屋にお戻りになられるのですか?」

「はい、時間もちょうどいいし、したいことがあるので。それと、桜木様じゃなくて、颯人って気軽に呼んでください。」

「分かりました。では私のことはミレーネと名前で呼んでください。」

「王女様を名前呼びするのはダメですよ!」

そう言うと、

「ダメですか?」

と上目遣いをしてきたので、

「わ、分かりましたよ、ミレーネ様。」

「様も敬語もいりません!ミレーネと呼んでください。」

「じゃあ、2人だけの時にはミレーネって呼ぶよ。」

「わかりました!」

と元気よく声を出した。

「じゃあ、おぅ、ミレーネ、また明日。」

そう言って俺は部屋に戻った。



____________________


名前 ハヤト サクラギ

種族 人間

HP 500 (1800)

MP 600 (1500)

物理攻撃力 250 (600)

物理防御力 250(500)

魔法攻撃力 250 ( 700)

魔法防御力 250 (600)

運 250 (10000)

スキル

刀術Lv.1 剣術Lv.1 格闘術Lv.1 魔力操作Lv.5 魔力感知Lv.3 魔力隠蔽Lv.3 全属性魔法Lv.1 鑑定Lv.1 アイテムボックスLv.1魔纏 Lv.1 隠蔽Lv.2 限界突破Lv_

ユニークスキル

ランダムボックスLv._ (成長促進Lv._)

称号

異世界人 幸運の持ち主


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