ゴシックドレスの少女たちは、胸にクロックを抱いて戦う

ゴシックドレスの少女兵たちが近未来のロンドンを舞台に戦うスチームパンクSF……そんなあらすじを見ただけで強烈に惹かれました。
そして実際に読んで、やっぱり強烈に惹かれる物語でした。
ドールと呼ばれる少女兵たちは人間よりずっと強く、怪我もすぐに治ってしまいます。そんな強靭な肉体で武器を駆使し戦う彼女たちの唯一つの弱点が、「クロック」と呼ばれる部品。ドール一人一人違った位置にあるそれを壊されると、彼女たちは死んでしまうのです。
そんなドールの一人、アグノラはある任務をきっかけに苦境へと引きずりこまれてしまうのですが、彼女の戦う姿は美しく、健気で、どこか切なさも感じさせます。
彼女に襲いかかる敵がなんなのか、彼女と同行する人間たちの素性など、まだまだ謎が多いですが、これからの展開が楽しみです。
ゴシックドレス、スチームパンク、少女兵……そんな言葉に心惹かれる皆さん、絶対に読んで後悔しない作品です!

その他のおすすめレビュー

三上 エルさんの他のおすすめレビュー180