た、楽しいー!!面白かったです!!
舞台は魔術が存在する現代。御影市に住む主人公の成瀬七海は、魔力を扱えない体質だった。アルバイト募集の貼り紙を頼りに『月花探偵事務所』へ向かった七海は、そこの所長であるシエルと出会い、探偵見習いとして働くことになる。
魔術の設定が凝っていてとても引き込まれました。七海はシエルから魔術に関する知識を色々教えてもらうのですが、一緒になって勉強している気分を味わえて楽しいです。
物語の鍵を握るのが3つの逸話。紅い月が昇ったら魔物に食べられるという『紅い月夜の魔物』イツツ杜には異界に繋がる扉があるという『イツツ杜の扉』全てが終わるときに鳴り響くという『終焉の鐘』。七海はシエルと共に、逸話の謎に迫っていくのです。
バトルシーンもこの作品の見所の1つ。かっこいい詠唱にわくわくさせられます。特に後半のバトルは、胸アツ展開すぎてずーっとドキドキしっぱなしでした。
仮説を立てた七海はどんな行動をとるのか。その思いは何か。ファンタジーにミステリに友情、師弟関係など素敵な要素がてんこ盛り。
みなさんもぜひ謎解きに参加してみては?とっても面白かったです!!
バトル有!
師弟関係、幼なじみ、友情……などの関係がお好きな方にお勧め展開満載な、ミステリー×魔術×ローファンタジー作品ここに有!
私がこの作品を読むきっかけになったのは、作者様のツイートです。
『なんで戦わないといけんの』
『みんなの地獄かはわからないけど書いてる私にとっては十二分に地獄』
ナニコレ、めっちゃ気になる。私の好みそうじゃん? で拝読し始めました。
最新話(章「夢現」第15話 譲れないもの)まで拝読し、大変好みでしたのでレビューを書かせて頂きます。
主人公は不遇な境遇で、何やら秘密がありそうな人物です。
師匠と出会います。
この師匠、めっちゃ強い人とわかる描写が鮮やかです。しかも、華麗。クセが強めなキャラで第一印象は師匠のファンや師匠を推す人が多そうです。
更に、幼なじみヒロインも登場します。(大好物です。ありがとうございます)
他にも登場するキャラたちが魅力的です。
脇を固めるキャラたちがこんなに魅力的で、胸アツ展開てんこ盛りで、好きにならないわけがなかった! という一作です。(悶絶です。尊いです。拝んでいいですか)
キャラクターの他にも、演出がいいです。
話の間に挟む詩のような英語のタイトルの、こういうキー的演出……よくないですか。(最高です)
中でも、私の推しポイントは、章「平穏」の各タイトルです。(いいですよね~、こういうの。大好きです)
ストーリーもいいんです。
『探偵(見習い)』ということもあり、ミステリー要素があるからこそ次の話をすぐに読みたいと思わせてくれます。
ええ、作者様の構成が、情報の出し方がうまいんです。
だから、理解もしやすいし、伏線回収がすばらしくなり、結果、とってもおもしろいんです。
なんていうんでしょうか。
一言で言ってしまえば、『何を取り上げてみても、私の好みだった』の一言につきます。
が、私以外にも多くの人に刺さること間違いなしじゃないか! と思い、僭越ながらレビューを書きました。
是非、この沼に浸って下さい。ともに沈んでいきましょう。
これはありふれた、誰かの個人的な物語です。
みんなと同じように悩み、考え、傷つき、笑い、泣き、最後に自分でちゃんと選んだ誰かのストーリーです。
世界を巻き込んだ陰謀とか戦いとか。
世界か一人かのどちらかを選ぶとか。
そういう文字通りの世界規模の話ではないけれど。
でも、間違いなく、七海にとっての世界は、あの御影市とそこに住む人で。
誰かにとっての世界は、七海とそこに住む人と御影市でした。
だからこれは、誰かと世界のお話。
追伸
何言ってるかわからないというそこのお方へ。
何を言ってもネタバレにしかならないような気がしてるため、これが精いっぱいでした(懺悔)