解説および謝辞
「花の名」をお読みいただき、ありがとうございました。あまり後味のいい話では無かったと思いますが、お楽しみいただけたならば幸いです。♡と☆をください(素直)。
腑腐れはヒロマルさん(@hiromaru712)の「告白死 粉屋のヤケド」に登場する「腑腐れ病」をベースにしています。
以下、「粉屋のヤケド」のネタバレを含みますので、ネタバレ踏みたくない人は先にあっちを読んできてください。一応R18G作品なのかな。
さて。
「告白死 粉屋のヤケド」には人肉食表現が含まれます。そして作品内で腑腐れに罹ったのはカタメ、ヤケドの二人。ここから、クールー病を引っ張ってきています。
クールー病は人肉食を原因とする伝達性海綿状脳症で、要はアレよ昔問題になったBSEとかと同じ感じの。BSE問題ってもう二十年くらい前の話なのね? まあいいや。
クールー病の潜伏期間は五年〜二十年。粉屋のヤケドだと発症まで三十年かかってるのでもうちょっと潜伏期間は長いことになりますけど、そのへんは幅をもたせるだけで両立できそうなので五年〜三十年としましょう。一生キャリアでも別にいいんだけど。
症状については脊髄カリエスを念頭に置いていますが、最終的に全然違うものだと思います。脊髄カリエスは結核菌によって引き起こされる病で、脊椎に病変が生じ、神経症状が出たり、皮膚が破れて膿が漏れ出したりします。正岡子規の死因がこれだったかな。
そこにプラスでヘロインの離脱症状を加えています。やりすぎたとは思ってるよ!
進行速度については「まだ治療法が判明していない」を成立させるために「解明の時間がない」「すぐに死ぬ」を混ぜ込みつつ、ヤケドが七日七晩生きているのでそれ以下にならないようにしつつ。まあ前回時点で「誰も十日は持たなかった」って書いちゃってるんで実はここあんまり動かせなかったんですけど。再現性がない+潜伏期間が長い(原因が特定できない)+すぐ死ぬの三重苦で治療法の解明が進まない感じ。
ヒロマルさんが作品内で書いた「腑腐れ病」はこのような病ではなかったと思います。どういう想定してたかわかんないけど。
事前承諾なしでパクった上にあんまりな設定をつけるのも悪かろうということで、私としてはそれなりに誠意は尽くしたつもりです。矛盾は出ない……はず……たぶん。いやそもそも全然別の世界の話じゃんと言われたらそれまでなんですけどね。
以上。
末筆にはなりますが、事前承諾なしでパクったのを果てしなく軽いノリで不問に処してくださったヒロマルさん(@hiromaru712)、ありがとうございました。このネタ三年引きずってごめん。
花の名 豆崎豆太 @qwerty_misp
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