肆話:令和そぉしゃるげぇむ物語

 時は令和の大"いんたぁねっと"時代。

 そして世は"そぉしゃるげぇむ"戦国時代を迎えております。


 戦はどの時代にも、必ず起きるもの。

 争いは人々にとっての運命なのかもしれませぬ。


「これ、そこのもの。戦の準備はどうじゃ?」

「……状況はよろしくありませぬ。なかなか良い兵士が集まらずじまいで……」

「お主にしては珍しい……して、その理由は?」


「兵士を集めるために、"ぷれみあむがちゃ"という方法を使っております。その中でも、毎年数回だけ行われるという"ぴっくあっぷがちゃ"という募集をかけていて、目的の首(さーゔぁんと)が従来よりも集まりやすいと言われているのですが……」


「そこが芳しくないとな」

「左様でございます。期待の星は一向に現れぬ始末でございまして」

「なるほど……しかしながら、"れありてぇぃ"が高くない兵士ではいかぬというのか?」


「普段の戦であれば、奴らを連れて行くことも無くはございませぬ。しかし、"いべんと"という戦に参加するには、星弐、星参、星肆あたりは、あまりにも貧弱過ぎますゆえ……」

「銭は払っておるのだろう? もっと積めばよかろうに」

「大量に積んでおります。昨日から募集をかけ、既に小判を二枚使い終えております」※現代の価値で約160万〜200万円


「なんとっ!! それでもなお、有能な"さぁゔぁんと"は現れぬとな」

「奴らは率が低いくせに、頭が高いものでございます」

「難しい時代になったものじゃ」


 戦は常に、高い身分の者が得をするために行われるものでございます。

 兵士たちは今一度、戦いとは何か、考えてみても良いかもしれませぬ。


 それでは今回は、ここまでにしておきましょうか。

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【時代劇】令和ノ冒険活劇 タチマチP @String-like

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