参話:令和ばぁこぉど決済物語

 時は令和の大"いんたぁねっと"時代でございます。


 世は時が流れるごとに、貨幣を変えていくものにございます。

 江戸時代には、一文銭から天保通宝、一両小判や五両小判なるものが貨幣として使われておりました。


 しかし、長い時が流れた末に、令和という時代では、"きゅうあぁるこぉど"決済や、"ばぁこぉど"決済なるものを使うようになったと言われております。


「これ、店主よ。支払いは"ぺぇいぺぇい"で頼んだぞ」

「では俺が"ばぁこぉど"を読んだら、銭を入力して確定"ぼたん"を押しなされ」


 \ペイペイッ!!/(大声)


「ほほっ、愉快な鳴き声で銭が支払われるようじゃ」

「しかも、今なら二割還元をしている。大盤振る舞いとは、よく言ったものだ」

「"すまぁとふぉぁん"というのは、やはり便利なものじゃ」


 "ぺぇいぺぇい"は、令和の時代に使われ始めたものでございます。

 どこかたどたどしい様子の町民どもですが、次第に親しまれていくのかもしれませぬ。


「これ、店主。わらわは"らいんぺぇい"を使うぞ」

「わっちは"おりがみぺぇい"を利用じゃ」

「その次は"でぇぃ払い"で頼むぞ」


「ううむ、商人たちよ。"ばぁこぉど"決済で商売を始めるのが構わぬが、乱立は面倒で困るぞ」


 いつの世も、商人たちは一攫千金を狙おうと、大きな商売をするものです。

 それは時に、町民どもを巻き込むものになってしまうもの。


 江戸時代も、令和の時代も、銭と権力に巻き込まれてしまうのは変わりませぬな。


 それでは、今回はここまでにしておきましょうぞ。

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