リーフ公国の動物4 食肉兎(カルノラゴス)

作者注:今回、レオが初めて自分で書いた図鑑解説という設定のため、読みづらくなっております。


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食肉兎カルノラゴス


【分類】動物界 脊椎動物門 哺乳綱 食肉目 ウサギモドキ科 食肉兎カルノラゴス

【特徴】ウサギにぎたいするいぬの仲間.

 最大で全長約55メートル,体重3キロメートルに達する.頭と体は丸く,尾も短く,数メートル程度.首も約四分の一から五分の一を占める.

 体の色は薄い茶色で,擬態しているウサギと同じ色.

【生態】高山帯を除くソール大陸ほぼ全域の平原に生息するが.数頭から十数頭の群れを作っていろ.ウサギの群れに混じって生活してる.

 地面に穴を掘って酢を作る。

 肉食性で,小型の鳥や動物、虫などを食らう.

【その他】かまれるといたい.


執筆: レオナノレド・オウーエン


アイザック・ローレンス教授による評価:

 のうレオ、監修が必要とあらば引き受けることもやぶさかではないが、最低限の校正ぐらいは自分でやってくれんか。自分の名前まで間違まちごうてどうするんじゃ。

 全長約55メートルって何じゃ。大型古竜でもそこまでにはならんぞ。全長55センチメートル、体重は3キログラムな。あと、尾も数センチメートル、首は……お主、ジュリアの雷電竜ヴォルトサウルスの記述を参考にしたな。ウサギの体型なら、首の長さを特筆する必要もあるまいて。


 とは言えのう、書きたい種を自分で選べとは言ったが、最初が食肉兎カルノラゴスとはのう。まあ、ウサギ狩りでもしておれば時々見かけるし、学園に来てから一番印象に残った生物というやつか。


 さて、この食肉兎カルノラゴスじゃが、ある面白い特性がある。

 ウサギに擬態する、とはわしも説明したが、ステラ嬢のウサギの解説文と見比べたか?

 有角兎ケラトレプスが主としてソール大陸南西部の平原に生息する、とされるのに対し、この食肉兎カルノラゴスは高山帯を除くソール大陸ほぼ全域の平原に生息する、となっておる。先に言っておくが、これはどちらも間違いではないぞ。

 では、大陸南西部以外では食肉兎カルノラゴスは何に擬態しているか。


 このソール大陸には、二十種以上のウサギ科の動物が環境の違いに対応して進化し、各地に棲み分けておる。例えば、大陸北部に生息するいくつかの種は、冬になり大地が雪に覆われると、それに紛れるように毛が白いものに生え変わる。雪の少ないわが国では、必要のない生態じゃな。また、さらに北側の寒帯地方では、一年中白い毛皮を持つ種もいる。


 そして、食肉兎カルノラゴスはそれらに応じて、地方ごとにその姿を変えておる。毛の色だけでなく、毛の長さによって見かけ上の体型を変えている例もあるな。

 有角兎ケラトレプスの角も、捕食者から身を守るため特殊化した例じゃが、我が国や周辺の食肉兎カルノラゴスは、鼻先近くに長い毛の束を持つことによりそれを再現しておる。角としての強度はないが、食肉兎カルノラゴスには他の武器があるから問題はない。


 以前はそれらの地域により異なるグループを別々の種として扱う、もしくは種より下位の分類群である亜種とする意見もあったんじゃが、現在のところ同種の変異とされておる。

 このあたりの話は、『レディアース博物誌』ではなくまた別の文献に載っておるのじゃが……今のところは、いろいろな本を読んでおけ、とだけ言っておくとしよう。


作者コメント:

 Carnolagos。名の由来は、カルノがラテン語で肉もしくは肉食を意味する言葉、ラゴスはギリシャ語でウサギ。

 発想の元ネタは、アリに擬態する蜘蛛クモであるアリグモあたり。

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レディアース博物誌 広瀬涼太 @r_hirose

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