えぐみ本系・一
個人的にデュラララより面白いと思う本多孝好ストレイヤーズ・クロニクルは二巻がえぐみ要素盛り沢山なんですよね。現代社会の負の側面、ワーキングプア、戦争をして全てを零にしたがる最底辺若者、一巻はなんかどこにでもあるバトルモノだけど、そこから二巻で味方陣営と敵陣営が戦う中で第三勢力が勝手に自壊していく、その第三勢力をIT企業の勝ち組が捨て駒扱いして嘲笑するのはこれはもうえぐみそのものでしょ、三巻は総力戦があるけど、政治家の黒幕にどうしようもない感覚を抱かされる。そしてラストはメリバ。
全編を通してクールというよりドライ、クレーバーとも言えるだろう、映画の方は似非エックスメンとか言われたけどそりゃ三巻の後半だけを一辺にやればそうなる、この者は生き足掻く人間を描いた傑作である。
グロテスク極論 飛瀬川吉三郎 @hisekawa
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