水精演義

作者 亞今井と模糊

神話を彷彿とさせる叙事詩が紡がれていく、珠玉のハイファンタジー

  • ★★★ Excellent!!!

中国で生まれた五行思想を基に作られた、一風変わったハイファンタジーです。水、火、土、は洋風のファンタジーでは一般的ですが、そこに木、金が加わります。例えば自然界において、地面を割って植物が根を張るため、木>土というような関係性です。


登場人物はすべて、五行の属性の精霊。綿密に練られた世界観の中で彼らの営みが生き生きと描かれています。単なるファンタジーではなく、「神話」と言ってもいいくらい。
そして多くの神話がそうであるように、権謀がめぐらされ、ときにスキャンダラス、ときに残酷。それは人間社会でも同様ですが、人間とはまったく異なるルールの中で生きる精霊たちが紡ぐ物語は、世に出回る多くのハイファンタジーを超越しています。

神話的な世界観の中、弱小精霊だった雫がぐんぐん成長し、いずれ〇〇〇になる(←作中で明言されていませんが、読んでいくうちに読者も察せられます)物語、ぜひ多くの方に呼んで欲しいです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

その他のおすすめレビュー

root-Mさんの他のおすすめレビュー 33