主人公である〝カタリ〟は〝詠み人〟と呼ばれている。この作品では人々の物語を運ぶのだが、ひょんなことから〝迷いの森〟へと、文字通り迷い混んでしまう。そこで、出会うのが本作品のヒロインポジションである〝ガド〟おじさん。カタリとは初対面にも関わらず、老人は思いやりを持って優しく接する。そんな〝ガド〟にも、物語があって……おっと、泥んこはあんまりレビューが得意ではないのでここで失礼しますぜっ!!※この作品を見た泥んことかげですが、鳥肌のあまり〝トリ〟となって羽ばたきました。
迷いの森に入りこんだカタリ。どういったラストになるのかと読み進めていたら、切なくてあたたかい物語でした。一話完結の短編ですが、ストーリーがしっかり練られていて、シリーズ化してほしいくらいの作品です。
良く練られた構成が把握できる本作。脱出困難な森の奥へと足を踏み入れた主人公が、隠者同然の暮らしを送る老人と会うことで互いに本来の目的を知る筋たてになっている。いささか武骨ながら、優しくて度量の広い老人の真意が涙を誘う。 詳細本作。