第3話 ひとつめの宝石

魔女たちの住居がある建物の一角で、ごそごそと動き回る光が1つ。カンテラを手にしたクロナご、手当たり次第に必要なものを麻のリュックに詰め込んでいるところであった。道中のおやつに、いつも使っている枕、お気に入りのリボンときれいな石と。

最後にベニアやほかの魔女たちとの記念写真を手にとろうとして、やめる。


「ぜったい人間になって、また会いに来るよ」


ひとりごちてリュックの口をぎゅっとしばり、仕上げにぐるっと室内を見回す。元々ベニエと同室だったのもあり、部屋は随分がらんとしてみえた。普段なら感傷にひたったかもしれないが、今はこれから先の旅立ちで胸がいっぱいだ。クロナは勢い良くドアを開け、ばれないようにこっそりと外に出た。


村を抜け出すのだから、当然ながら他の魔女に見つかってはいけない。とはいえ村の中央、大広場を経由するのは必至だった。

なんとかばれないように抜けられないか。そんな考えもつかの間、あっという間にお声がかかる。


「あれクロナ~?そんな大荷物でどうしたの~?」

大鍋をぐるぐるとかき回している魔女の1人、クラップが、不思議そうに訪ねる。こんな目立つ格好もないか、と思ったけど、それにしたって発見されるのが早すぎる。何とかして誤魔化さなければ。


「いやー、ほら!晩のおかずのきのこ!きのこ取ってきたの!」

リュックからきのこを取り出し大鍋に放り込む。こんなこともあろうかと、おやつに入れておいてよかった。

鍋の中身が、真っ黄色に変色して煮えたぎる。


「やだ~、クロナったら変なもの入れないで~」

クラップが慌てて味見をしていると、近くを通りがかったフェンが顔を覗かせた。


「何やってんの?」

「あ!フェン!クラップが困ってるから助けてあげて、じゃ!」

「はあ?それよりアンタさ、ポンチキに聞いたよ。まったく無謀にもほどが……ってどこ行くんだよ!ちょっと、人の話を聞けー!」

フェンに仕事を押し付け、脱兎のごとくその場を走り去っていったクロナ。


素早さにあっけに取られながらも、残された2人は顔を見合わせて笑った。

「今日みたいだね~。」

「だな。あれで隠してるつもりかね。」


そんな2人の会話を知る由もないクロナは、大広場を突破し、魔女たちの居住地を抜け、森へわけいって木々の間をひたすら走っていた。なるべく目立たないルートを通ったとはいえ、時折見かける魔女たちも、今日に限っては全く声をかけてこない。好都合だが不思議だな、と思いつつも大して気にとめず走り続けるクロナ。物事の裏を読まない性格は長所と短所を兼ねていた。


森を抜けついに村の端、全体を囲っている鉄の柵の前までたどりつき、立ち止まる。

押しても引いてもびくともしない頑丈な鉄の柵は、果てが見えないほどの高さがある。


「へへー、昔ベニエと遊んでるときに見つけちゃったんだよね。これ!」

目線のさきにある鉄の柵の一部が、錆びて朽ちかけている。確認し、満足気に頷くと、リュックに差していた杖を引っ張り出して一振りし、ピンクのリップを出現させた。


「スウィッチ!」

繰り出したキャンディを一噛みして変身すると、さらに杖を一振りする。


「エクスプロジーー!」

呪文を合図にごく小さな爆発魔法が発動した。それは見事鉄の柵に命中し、丁度朽ちかけて弱まっていた箇所を破壊する。ちょうど人一人通れそうな具合に出来た小さな隙間に、体をねじこむクロナ。なんとか外に出られそうだ。と思ったのもつかの間、背後から聞き覚えのある声が降ってきた。


「どこへ行くのです。」


ぎりぎりまで感情が抑えられたその声だが、怒りに満ちているのは容易に分かった。


「げっ!イズワール先生?」


イズワールの声を聞き、柵にはまったままで動きを止める。まさかこのタイミングで見つかるとは。瞬間頭が真っ白になる。


「村の外へ出てはいけないと、あれほど教え込んだのに…しつけが足りなかったのかしら。」


イズワールが杖を構える気配を感じ、はっと我に返る。

何とか先に進もうとするが、リュックと尻の部分が柵にくいこんでしまい一向に身動きが取れない。今日の昼ごはん、抜いとくんだった!というかリュックに物を詰めすぎなければ、などと思ってももう遅い。


「せせせ、先生!誤解、誤解ですよ!ほら、この柵壊れてて、直そっかなと思って、ちょーっと覗き込んでたらはまっちゃって!」


決死の言い訳を物ともせず、イズワールがどんどん距離を詰めてくる。ざり、ざり、と近づく足音にさらに焦り、じたばたするクロナ。しかし努力むなしくお尻とリュックがつっかえたまま進まない。


「下手な言い訳はおやめなさい。現行犯を見つけた相手に対して、今更何を言おうが無駄ですよ。」

「へ?現行犯って……。先生、もしかしてずっと私のこと。」

「ベニエが何か余計なことを言ったのでしょう?人間について。」


どき、と心臓が跳ねるのを押し隠し、クロナが突っぱねる。

「いや、なんにも」

「いいえ、きっとそう。そうなのよ!」

妙な確信を持った言い回しだが、特に証拠がある訳ではなさそうだ。決めつけて勝手に激昂しているような。ベニエに何か思うところがあるのか、と思いつつも、そこを深く考える余裕は今のクロナにはなかった。


「魔女は一人たりともここから逃しはしないわ。それが世界のため、あのお方のためなのだから。」

イズワールはさらに歩を進め、とうとうクロナの真後ろに立つ。


「さあクロナ、おしおきの時間ですよ。」


あいかわらず鉄格子にはさまったまま、もがけども抜ける気配がない。

イズワールが杖を振りかぶるのが落ちる影で分かり、いよいよ駄目か、と覚悟して目を閉じる。


「あ~~、せんせえ~~!」


瞬間、状況にそぐわない、ゆるい声が聞こえた。

イズワールが思わずそちらを振り向くと、頭から小麦粉をかぶったクラップがよろけながら歩いている。長い髪の毛がしっかり粉を吸収して顔をおおいつくし、井戸から出てくるあの人の色違いの様相だ。


「クラップ!あなた一体どうしたらそんなことになるの。」

呆気にとられてイズワールが叫ぶ間に、別方向の木の影からクロナの尻めがけ、何かが飛んでくる。

白いボール状のそれは勢いよくクロナの尻に命中し、衝撃でクロナの体は鉄格子からすぽん、と抜け

「ふぎゃっ!」

「ぶえっ!」

そのまま顔から地面に着陸した。


「い、いたた」

慌てて起き上がり、周囲を確認する。地面に半べそで伸びているポンチキ。どうやら飛ばされてきたのは彼らしい。リュックは衝撃で破れ、中のものが派手に地面に散らばっている。

さらに奥に目を向けると、森の木の影でピッチング後の投手のポーズをしているフェンの姿が見えた。


「あっ、こら!クロナ!」

イズワールも気が付いて杖をふるおうとするが、横でじたばたするクラップと勢いよく舞い立つ小麦で目くらましにあう。手をばたつかせる度に白い煙がたち、呼吸する度むせかえる。

「わ~、せんせえ~、前がみえないのお~」

必死で妨害をするクラップを見遣り、フェンが大きくジェスチャーをした。

「早く行け!」

ぶんぶんと手を外の方向に向けて促す。


「…二人とも、ありがとう」

クロナ、イズワールに聞こえないくらいの小さい声で感謝を述べると、ポンチキを胸に抱え、杖を振るった。

「ブーラ!」

呪文と共に大きくなったリップにまたがり、空へ飛び立とうとする刹那。


「待て。」

小麦をかぶったイズワールが、低い声音で呼び止める。


「どうしても出ていくというのなら、仕方ない。」


イズワールの体に黒い炎のようなものがまとわりつき、体の表面を撫でるたびにその身が肥大していく。杖を取り落とし、ローブが破けさっても、身体の巨大化は止まらない。合わせて肌は水分を失い、岩のような質感に変わり果て。しまいには五メートルほどもある大きなゴーレムの姿へと変貌した。


「これ、さっきの……」


瞬間、小麦小屋で見た魔導書の挿絵を思い出した。間違いない、魔女を襲うゴーレムだ。認識した瞬間、今度は恐怖で震えが止まらなくなる。先生が、化け物?


「クラップ!」

フェンの叫びが恐怖を切り裂く。はっとして声の方に目を向けると、クラップがイズワールに胴体を鷲掴みにされ、苦悶の表情を浮かべている。

掴んでいる手を引きはがそうと手で必死にかきむしっているが、びくともせず、ごつごつした岩石の指が柔らかな彼女の肌をしめあげていく。

「う、ああ」


耐えかねたフェンが杖を取り出し、ばっと2人の前に飛び出した。杖を振って呪文をとなえる。


「エクスプロジーー!」


爆発魔法は轟音と共にイズワールの胴体に命中し、爆煙と土煙が合わさって視界が閉ざされた。


「よしっ、クラップ」


拳をふりあげて呼びかけようとしたフェンの顔が固まる。視界が晴れた先にあったのは、傷一つついていないゴーレムの姿だった。


「ばかな子たち。」

イズワールが、クラップを捕らえたのと反対の手で周囲を薙ぎ払う。メキメキ、と小枝のようにたやすく木々がへし折れ、フェンに倒れかかってきた。

「くっそ、何ぼけっとしてんだクロナ!」

間一髪で避けながら怒号を飛ばすフェンにはっとし、クロナも杖を構える。


「クラップを放して。」


先生であったもの、という意識に蓋をし、ゴーレムめがけて魔法を使った。

「エクスプロジーー!」

先程よりも威力のある爆発が命中するも、若干ふらつくがそれほど効いていない様子のゴーレム。パラパラと砕けた岩や土くれが体から散っている程度で、威力が足りていないのが見て取れた。


「こいつ、本当に先生なのか。」

杖に乗って空に飛び上がり、クロナの横に並ぶフェン。細かい裂傷をいくつも負った彼女は、肩で息をしている。

「さっきの見たでしょ、他に考えらんないよ。」


根から引き抜かれた大木が2人目がけて飛んでくる。何とかかわしたものの、消耗していたフェンを狙って続けざまにゴーレムの腕が振り下ろされた。


「フェン!」

「う、うああっ」

横殴りにされたフェンの体は、勢いよく木に叩きつけられ地に落ちた。ひっ、と口を覆うクロナに、ゴーレムは手の内のクラップを見せつけた。


「さあクロナ。あなたのせいで私の大切な生徒が2人死ぬわ。よーく見て、たっぷり反省しなさい。」

「や、いやだ、やめて」

言葉は虚しく、ゴーレムの手に力がこもる。


「い、行って、クロ、ナ。」


せめて、あなただけでも、と思いを込め、クラップが声を振り絞る。もう話せる状態ではないのは明らかだ。

どうしよう、どうしよう。焦るほどに身体は強ばり、死へと近づく。


ふと、完全に止まった思考の奥底から、声が聞こえてきた。


「もし君が心から人間になりたくて、どんな試練も乗り越える覚悟があるのなら」


そうだ、これは。


「私の試練!誰かを巻き込んでいいはずない、私が、立ち向かうんだ!」


言葉を待ちかねていたかのように、ちか、と小さく、しかし強い光が瞬いた。導かれるように視線で追うと、首にかけていた小瓶が発光している。小麦小屋で見つけたのを無くさぬよう、身につけていたのだ。


クロナは小瓶から黄色の棒を取り出した。この形、もしかすると。大博打ではあるが、試してみない手はない。

クロナは杖を一振りし、その棒を出でたリップに装着すした。

「スウィッチ!」

呪文とともに繰り出したリップをかみ砕くクロナ。

散った破片一つ一つが光を発し、強い光の塊になってクロナの体を包む。唇が色づき、衣に杖にと光が移り変わって、その度形を変えていく。


光の収束を終えると、黄色いローブ姿に変貌し、手には天秤を模した杖を掴んでいた。


「この期に及んで変身ごっこか。」


振りおろされる腕を回避し、素早くイズワールの側を飛び回るクロナ。攻撃を交わし続け、ようやく1つの好機をとらえた。


「ジュジケーーターー!」


イズワールの腹めがけて発された光魔法は、見事その身を貫いた。ぽっかりと空いた穴から、黒い砂と白い砂が流れ出してくる。妙なことにそれはクロナの杖、天秤にのった白と黒の砂時計に収束していった。


「何これ…?」


砂が杖に満ちるほどに、誰かの記憶が流れ込んでくる。

赤ん坊から少女時代、親と引き離され、どこかの村で魔女たちと歳を重ねる姿があぶくのように脳裏に浮かんでは消えていった。

最後に浮かんだこの村の記憶で確信する。これは、イズワール先生のものだ。先生も元は普通の魔女だった。


砂が砂時計に収まりきると、杖の天秤が白い方に傾く。


「私、やっと…。」


イズワールの身体から土塊が崩れさり、元の魔女姿に戻る。


「先生?」


言葉はなく、涙を流してそのまま気を失うイズワール。

多くの事柄がいっぺん起こって呆然とするクロナの耳に、クラップの咳き込む音が響く。


「げほっ、ごほっ。」

「大丈夫か?」

いつの間にか意識を取り戻していたフェンがクラップに駆け寄って背をさする。


「クラップ、フェン!」

クロナ、も変身をとき、元の黒いローブ姿に戻りながら2人のところに駆け寄った。

「怪我見せて!どうしよう、ごめん、ごめんね、私のせいで」

「クロナのリュックからいろいろ持ってきたポン。」

目を覚ましたポンチキが、散らばっていた荷物から包帯と薬瓶を持ってふよふよと飛んできた。


「ありがと、ポンチキ」

受け取るクロナがぎこちなく2人の手当を始める。慣れない手つきに緊張がとけ、2人も次第にいつもの調子を取り戻していった。

「これくらい、平気だよお~~。」

「大げさなんだよ、クロナ。」

「治癒魔法の勉強、さぼらずやっとくんだった。」

「それはその通りだポン。」


ひとかたの治療を終えて、クロナは深々と頭を下げる。

「本っっ当に、ごめんなさい!」

「ああ?」

「私のせいで、2人をこんな目に合わせた。私の、わがままで。」


見慣れぬしおらしい姿を目にし、意地悪な笑みを浮かべる2人。

「だったら、お詫びしてもらおうかな~。」

「何でも言って!私に出来ることなら!」

「じゃあねえ~、外の世界に出て行って、魔女を人間にする方法を見つけて私たちにも教えること~。」


「……へ?」


フェンが照れくさそうに咳払いして続けた。

「あのさ、みんな一度は夢見てるって。」

「ええ?だってみんな私のこと笑ってたじゃない!」

「だって~、本当にやるほどお馬鹿さんじゃないもの~。」

「そうそう。」

「ひどい!」


クラップがクロナの頬に手を添え、優しく微笑む。

「それに~、そこまで強くも、ないもの。」


クロナはそっと2人を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。


「絶対叶えて、またここに帰ってこい。」

「待ってるからね~~。」

「うん……、うん、ありがとう。」


「それで、イズワール先生はどうするポン?」

先程倒れ伏したまま動かないイズワールを見遣り、ポンチキが心配げにいう。ゴーレム姿のときには腹に大穴が空いていたが、元に戻ってからは外傷は全くない。むしろクロナたちのほうが満身創痍であった。

「死んでないよな?」

「と、思うんだけど。」

「やだ~、ちょっと自信なさげじゃない。」

「さっきのあれ、何してたんだ?」

「実は自分でもよく分かんないんだよね。そもそも先生の姿が変わった理由もよくわかんないし。大人の魔女ってみんなゴーレムに変身できるのかな。」

うーん、と小首を傾げるクロナ。

「そんな話聞いたことないけど。」


ポンチキが飛んで行ってイズワールの呼吸を確認する。

「ちゃんと息はしてるポン。」

安堵とともに、クラップがとん、と自分の胸をたたいた。

「じゃあとりあえず、後のことは任せて~~。ね、フェン?」

「おう。先生が目覚ましたら面倒だし、早く行け」


「……うん。ありがとう。」

素直に頷いたクロナは、ポンチキを連れて杖を一振りする。

「ブーーラ!」

リップが現れ、またがるクロナ。空に向かってぐんぐん高度をあげる。


「それじゃ、行ってきまーーす!」

「行ってらっしゃい!」

「行ってらっしゃ~~い。」


大きく手を振るフェンとクラップ。クロナも飛びながら手を振り返し、どんどん姿が小さくなっていく。そうしてとうとう空の霞に隠れていった。


「がんばれよ。」

「さて、まずはイズワール先生を運ばなくちゃ~。」

「そうだな。」

「あ。」

「あ。」

クラップとフェンの視線が柵の外に向けられる。

地面に散らばったそれを見遣り、2人は大きくため息をついた。






 肩にポンチキを乗せ、快調にほうきを飛ばすクロナ。地平の果てには夜闇の黒から朱色のグラデーションを臨める。もうすぐ日の出だ。

「あーーっ!」

突然の大声に、ポンチキがずっこける。

「今度は何ポン。」

「荷物。」

「へ?」

「荷物!さっきリュックが破けたんだった。」

「つまり?」

「ゼロからのスタートってことで。」


あっけらかんと言い放つクロナに怒る気も失せ、がっくり肩を落とすポンチキ。

「着いてくるんじゃなかったポン」

「大丈夫、杖とか箒はあるし、お財布も一応持ってるから!なんとかなるなる。」

根拠なく自信ありげなクロナを見やってポンチキがため息をつく。


「そうだ。」

はたと向き直られ、ポンチキが羽を正す。彼女の目にはまだ幼い太陽が映り込み、燃えるように静かに輝いていた。

「一緒に来てくれてありがとう、ポンチキ。これからもよろしくね。」


不意打ちの言葉に、一瞬目がうるむ。


「まったくもう。仕方ないポンね。クロナは僕がいないと駄目なんだポン。」


「さ、まずは火の国。飛ばすぞーー!」

ぐん、っと飛ぶスピードをあげるのにともらない、ポンチキの顔が風圧でゆがみ、そのまま吹き飛ばされそうになる。


「もーーっ!やっぱりついてくるんじゃなかったポンーーっ!」

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スウィッチ☆クロナ @rilala_umeshu

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