割とありがちなストーリー。面白い設定で修飾して読ませます。意識のないロボットでも話をするものだったりするけれど、本作のロボットは意識があるのに発話機能がありません。女性型の家政婦ロボット。開発者は人間のように接してくれます。そこへ危機がやってくるわけで。危機の切り抜け方がチャーミングでした。
心が洗われるような、ほんとうに、とても気持ちのいい『目覚め』です。ぎゅっといろいろ詰まってます。短いお話なので、まずは読んでみてください!!
文句なしの傑作です。最高の目覚めのお題でわたしは、人間の目覚めしか浮かびませんでした。作者様の柔軟な発想な頭があがりません。
優秀だが決して商売上手とはいえないロボット技師。それを観察した当のロボットの独白だ。 いったい、ロボットにはなにを求めるべきなのだろう。究極には、人間の存在そのものを役割交代するのだろうか。生物学者達は、ウイルスには自前の生殖力がない(生きている細胞にとりつかないと増えられない)から生物ではないという。しかし我々の感覚では一応生物だ。ロボットはどうだろう。もし、ロボットに(コピー以外で)自力で増える要素が生まれるとしたらどんな事柄からなのだろう。 本作には、そのヒントが隠されている。
ネタバレしないで感動を伝えるのは難しいですね。とりあえずお題は『最高の目覚め』、そういう意味でも、ストーリー的にも文句ないです。しかもお題には二回答えているという。何が二回なのかはご自分の目でお確かめを〜。