#7 晴琉希のお見舞いと瑠美の笑顔
もう一度ベットに戻って天井とにらめっこを初めて、数分後にまたチャイムが鳴った。
ドアを開けたら晴琉希がいた。
「よかった」ボソッ
瑠美と目が合って瑠美に聞こえない程度に晴琉希が言った。
「なんだ。元気そうじゃんか~。見舞いに来てやったぞ。」
瑠美は晴琉希が最初に何か言った気がしけど次の言葉が上から目線でいらっとして聞きそびれてしまった。
「何その上から目線。いやだったら来なくていいじゃん。」
と、瑠美が言ったら晴琉希は横を向いて小さな声で何かを言った。
「別にお前が心配だったとか顔が見たかったとかじゃねーし。ただ、
クラスのみんなが心配していたから来ただけだし!!」
顔を背けて言っていた。
瑠美はクラスの後の言葉は聞こえた。
「来てくれて、
ありがとう。」
瑠美は自然に笑顔で「ありがとう」という言葉が口から出た。
昨日、亜紀翔に言えなかった言葉。
昨日も今日のように素直に言えていたらと瑠美は思った。
瑠美がそんな風に考えているとき、晴琉希はというと・・・
瑠美の自然な笑顔を見てその笑顔が可愛くて、顔を真っ赤にしてた。
そして、その感情がよくわかってなくて戸惑っている一面もあった。
『くそ!なんでこいつ不意打ちしてくんだよ///////!
可愛いな////////!なんで俺はこんな気持ちになってるんだよ!!くそが!!
調子狂うじゃねーかよ!!」
そして、晴琉希は顔を背けながら紙袋を出した。
「これ、お前にやる。学校でもらったプリントも入ってるから見とけ!
あ、明日は・・・
学校、来いよ。」
そう言うと晴琉希は走って帰った。
瑠美は紙袋の中身を見た。
中にはプリントと可愛いハンカチが入っていた。
瑠美はベットに戻り目を閉じたらすぐに寝てしまった。
ピンポーン
瑠美はチャイムの音で起きた。
素直になれるその日まで 鬼灯 @sagemiu
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