ただのクラスメイトのはずだった。なのに理屈じゃなく、今夜、この瞬間、一緒にいたいと思うのは……。
作者様がKACで連載されているハチャメチャ冒険譚シリーズの一作。『最後の三分間』編。
友情が別の感情へと変わる心模様。もしかして彼が、別の人の元へと行ってしまうかもしれない怖れ、不安、嫉妬……。
夏の夜空に燃え上がる花火と共に湧き立つ感情。
そのどれもが心を打つ。情景が浮かぶ。
どうか、間に合って欲しいと願わずにはいられない。
この一作だけでも、美しい情景描写と丁寧な心理描写に非常に心揺さぶられます。
けれど、是非、シリーズ一作目から続けて読まれることをオススメします。感動が違います。この作品の真の良さが伝わります。
あとはただ、一読して欲しいとしか言えません。
それほど完成度の高い、素晴らしい作品でした。