追い返された理由はいらない

あてどなく列車に揺られる青年と、唐突に姿を見せた少女との物語。
少女は青年を「追い返す」と、強く言い、立ち去った。

死にたい理由を探すより、
生きたい理由を数えること。

それが、この生きづらい世界での『お守り』になる。
そのお守りだけは、決して手放してはならない、と。

構成がしっかりしていて読みやすく、読後感の良い短編です。