元の童話の雰囲気を損なうことなく、独自の設定を加えた楽しいお話です。魔法と美貌の力だけでなく、自らの才能や亡き父の愛で、明るい未来を切り開くシンデレラ。応援してしまいます。小説を書くことが好きな方、童話が好きな方には、ぜひ読んでいただきたいです。
シンデレラといえば元は陰惨な結末もあったらしい。大抵の童話はそうなのだが、であるなら思う存分パロディしても良かろう。 作者の上品で穏やかな作風とウイットのある文体がふんわり頭に入ってきて自然に笑みがこぼれる。 ただ、王子様はもう少し国の行く末に真面目になってもいいと思う。
みんなのよく知るシンデレラに小説家というエッセンスがうまい具合に調合されている。書くことの大変さを知っているカクヨムユーザーには響くお話なのではないでしょうか。