「KAC3」とわに、ともに

・打ち上げられたひまわり（衛星）の号数。ＡＩの店員。異星人。よく、文章作りに慣れない人だと文の最初に「西暦何年で未来云々」て説明をぶっこんで読み味が重くなるが、この作品はあくまでＳＦ部分をライトに仕上げている。短編だから、この味付けで良いと。

・百合もねー、うん。百合は良いよ百合は。主人公の感情が丹念に書かれていた。

・一個贅沢言えば、好きになった相手に対して、もう一工夫あればより良かったかも。

※最初百合だと気がつかなくて混乱して☆２にしたのですが、もう一回読み返すと百合ということが判っていればちゃんと面白いことが判ったので☆を増やしました。


百合ってところで人を選びそうですが、最近はそうでもなさそうです。
美愛とアーニャがなんだか可愛い。百合というよりは女の子同士の友情って感じなのかなあ。それなりの湿度はあるのですが、それでも楽しく読めました。
文章がとてもスムーズです。するする読めます。作者さんは密かに手練れですね。

コメディというよりはラブ寄りなのですが、でもそれがいい味を出していると思います。正直SFな舞台設定はなくても支障がないとは思うのですが、百合がより身近な未来…続きを読む