緊張と緩和は笑いを生む──であればこれもラブコメだ

まさにそれを地で行く作品。恐れ入りました。

命綱を握られている緊張。根源的な恐怖に包まれながらの土壇場で告白。凄惨な物語と地の文で覆われてはいますが、終いには思わずすっ転ぶようなしっかりとしたオチまで付いて、私のお腹はユーモアで一杯です。

告白とギロチンの手綱。成否を握られているという意味では同じくらい怖え。

しかしながらそれだけではなく、作品に込められたテーマや背景も勿論。短編の枠に収まった起承転結は天晴れであります。

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