どうでもいいような事こそ、大切なのだから。

 主人公は冴えない眼鏡男子。そんな主人公に彼女が出来た。しかも後輩で、かわいいと噂になるほどの美少女だ。これだけかわいいなら、主人公でなくても、もっと別な男と付き合えたはずだ。それなのに何故?
 そう思った主人公に、彼女は答える。
 「夏場に冷たい物も良いですけど、こたつで蜜柑には勝てない」
 何だかよく分からない、どうでもいいような答えだった。しかし彼女にとって、そんなどうでもいいことが大切だったのだ。
 さて、彼女の真意とは?

 ささやかな日常を描いているが、会話のテンポがよく、切り返しも抜群だった。特に「コンタクトに浮気」とか「九割増し」とか、彼女の独特な言い回しが好きな作品です。

 是非、御一読下さい。

その他のおすすめレビュー

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,217